日本キリスト教団

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主日礼拝

 主日礼拝

毎週日曜日 午前10時30分

12月29日 

12月29日(降誕節第1主日)  
説教「世塵のただ中に」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

ダビデは自分を含め、おぞましいような世の塵の中で神を讃美し、神を信頼し続けた。問題が起こると王という権力を振りかざして事を計るのではなく、むしろ悔い改め赦しを祈った。世塵のただ中で神に生き続ける姿をこそ学びたい。

掲示の言葉

聖と俗とで
 切り離さず
世塵の只中に
 主は降りたもう

聖書:

ダビデは頭を覆い、はだしでオリーブ山の 坂道を泣きながら上って行った。

旧約聖書:

サムエル記下 15 30 37

新約聖書:

ルカによる福音書1 67 80

12月22日 

12月22日(待降節第4主日・クリスマス礼拝 )  
説教「まぶねのかたえに」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

世の流れや世を支配する諸霊に奴隷として仕えるのではなく、イエス・キリストに従う「別の道」をこそ歩みたい。私達も神に立てられた相続人との自覚に立ち、 同伴者として降り立つイエスとの新しい出発の時としたい。

掲示の言葉

人間の人生とは
 世に流されるのでなく
危うさや危機を
 見極めるのである

聖書:

「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、 別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

旧約聖書:

ガラテヤの信徒への手紙417

新約聖書:

マタイによる福音書21 12

12月15日 

12月15日(待降節第3主日)  
説教「宝の箱をあけて」 
鬼形惠子牧師

説教の要言

大切な宝の箱をあけて、主イエスにささげた博士たちのように、わたしたちも自分のもっている良いものを、神と人にささげられますように

掲示の言葉

クリスマスを迎える時
 さまざまな違いを越えて
人を受け入れ
 共に生きる道を模索していきたい

聖書:

彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、 黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。

旧約聖書:

イザヤ書916

新約聖書:

マタイによる福音書21 12

12月8日 

12月8日(待降節第2主日)  
説教「喜べ」 
大野高志牧師

説教の要言

わたしたちの悲しみ、嘆き、怒り、憎しみーそれらをすべて受入れ、かつそれらの次元をはるかに超えて、神が平和をもたらす。主は近い。だから今、喜びつづけよ。

掲示の言葉

生きることの喜びを
 神と分かちて歩み出す
戦を開く愚かさを
 知って始まる戦いに

聖書:

主において常に喜びなさい。
重ねて言います。喜びなさい。

旧約聖書:

ゼカリヤ書99 10

新約聖書:

フィリピの信徒への手紙429

12月1日 

12月1日(待降節第1主日)  
説教「主の安らぎ」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

苦しみと悲しみの振り幅が大きい時、神は私たちにイエス・キリストの出来事を注いで下さり、喜びの振り幅も大きくして下さる。そしてイエスと結ばれて、大きな慰めと安らぎを得て、再び歩み始めることができる。そんな主イエスを待ち望みたい。

掲示の言葉

苦しみと痛みが
 大きく振れる時
神はイエスを通して
 喜びをもたらす

聖書:

疲れた者、重荷を負う者は、だれでも わたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。

旧約聖書:

エレミヤ書 31 23 26

新約聖書:

マタイによる福音書 11 25 30

11月24日

11月24日(降誕前第5主日 )  
説教「わたしたち 」 
竹内富久恵牧師

説教の要言

「引き上げる」のではなく「降りてくる」神。「あなた ( )( )」という「誘惑」を退けるイエス。共同 の存在として人を生かす神の働きとまなざしを覚え たい。

掲示の言葉

悲哀の花を
 咲かせよう
苦しみを生きる
 人々と響き合うために

聖書:

あなたの神である主を拝み、 ただ主に仕えよ

旧約聖書:

出エジプト記37 14

新約聖書:

マタイによる福音書41 11

11月17日

11月17日(収穫感謝合同礼拝 )  
説教「主の愛に包まれて」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

イエスは利己的な私たちに仕え、身を捧げて「それで、 うれしかった」と言われる。神はイエスを通して、痛 みと苦しみの中に留まり続け、私たちをいつくしんで下さったという愛と赦しの出来事をすでに起こされている。

掲示の言葉

我欲は人を
 遠ざけていく
痛みは人を
 引き付けていく

聖書:

わたしにつながっていなさい。 わたしもあなたがたにつながっている。

新約聖書:

ヨハネによる福音書 15 15

11月10日 

11月10日(降誕前第7主日)  
説教「イエスという座標軸」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

戦争へと国が突き進む中、東大学長を追われた矢内原忠雄さんが何故不動であり得たのか。それは神への信仰であり、イエスが歴史という横軸に縦軸として現れたことを自らのこととして受けとめたからであった。イエスを人生の座標軸として深く打ち込みたい。

掲示の言葉

困難な時代の中で
 人は誰でも流される
横軸の流れではなく
 縦軸にしかと立ちたい

聖書:

体は殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。

旧約聖書:

列王記上1 49 53

新約聖書:

マタイによる福音書 10 26 31

11月3日 

11月3日(聖徒の日・永眠者記念礼拝 )  
説教「死と生を紡ぐ 」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

宗教は死を一つの概念領域に位置づけ社会の安定を図るという側面をもっている。だから供養や哀悼だけでなく人間の営みの総体である文化にまで繋げていくことが重要なのではないだろうか。死者を媒介にして生者が繋がっていく共存の文化を創り出すのが教会の務めではないだろうか。

掲示の言葉

自分の人生や神に
 何かを期待するのでなく
人生や神が自分に
 何を期待しているか

聖書:

だれが、キリストの愛からわたしたちを 引き離すことができましょう。

旧約聖書:

詩編 90 3 12

新約聖書:

ローマの信徒への手紙8 31 39

10月27日 

10月27日(降誕前第9主日 )  
説教「主の愛が臨む」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

エレミヤ書の中心的主題は形骸化した信仰への批判である。若きエレミヤは神の大役である預言者に召し出されることを恐れおののく。しかしそんなエレミヤに望んだ神の招きの出来事は天の大きな愛であった。

掲示の言葉

人は安全と安心を
 誰もが願い祈る
この世的な安全は
 むしろ危機である

聖書:

わたしはあなたを母の胎内に造る前から あなたを知っていた。

旧約聖書:

エレミヤ書148

新約聖書:

マタイによる福音書 10 34 39

10月20日 

10月20日(聖霊降臨節第 20 主日)  
説教「互いに負う」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

二人とも恐れおののき、不安というマイナスを負っていた。マイナスとマイナスが不思議な導きによって出会っている。そこに差し込んだのはイザヤ書が語る「苦難の僕」=イエス・キリストだった。二人はイエスの出来事と共に一緒の道を進んでいった。

掲示の言葉

痛みや苦しみを
 分かてる人は
喜びも感謝も
 分かち合える

聖書:

彼は、馬車に乗って預言者イザヤの書を 朗読していた。

旧約聖書:

イザヤ 53 3 10

新約聖書:

使徒言行録8 26 40

10月13日 

10月13日(聖霊降臨節第 19 主日)  
説教「もう一度起きよ」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

「タビタ、起きなさい」は当時の言語であったアラム語で「タビタ、クム」である。かつてイエス・キリストが会堂司ヤイロの娘を蘇らせた言葉だ。イエスの言葉は初代教会に生きた信仰者の胸に深く刻まれていったのだろう。それは人々の心に刻み込まれた希望でもあった。

掲示の言葉

誰かに言葉を
 優しくかけてみよう
誰かに手を
優しく差し伸べよう

聖書:

「タビタ、起きなさい」と言うと、彼女は目を開き ペトロを見て起き上がった。

旧約聖書:

列王記上 17 17 24

新約聖書:

使徒言行録9 36 43

10月6日 

10月6日(世界聖餐日・聖霊降臨節第 18 主日)  
説教「主が用意する糧」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

自分の場を守り、自分の豊かさや支えを求めて行くことを人は優先する。ところが自分の事々を優先すると神の招きを拒絶しかねない。しかもこの宴席はイエス・キリストの出来事という命の糧が備えられている。備えられている命の糧に気づきたい。

掲示の言葉

自己に固執すると
 他者の心や
神の招きに
 背を向けやすい

聖書:

言っておくが、あの招かれた人たちの中で、 わたしの食事を味わう者は一人もいない。

旧約聖書:

箴言1章 20 ~ 33 節

新約聖書:

ルカによる福音書 14 章 15 ~ 24 節

9月29日 

9月29日(聖霊降臨節第17主日)  
説教「石地に咲く花」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

この箇所には 13 節以下にたとえの説明があり、良い 土地に蒔かれた種以外は無駄であったことが記されて いる。この箇所は無批判的に「良い土地になりましょう」 というメッセージが語られてきたのだろう。

掲示の言葉

石地に咲く花
 茨の中に咲く花
何とけなげに
 咲いていることか

聖書:

あるものは三十倍、あるものは六十倍、 あるものは百倍にもなった。

旧約聖書:

エレミヤ書4章1〜4節

新約聖書:

マルコによる福音書4章1〜9節

9月22日 

9月22日(聖霊降臨節第16主日)  
説教「イエスの命が現れる」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

パウロが自らを「土の器」と呼ぶ視点は回心前にはない。キリストの内に自己を再発見した時の生き様に現れる。「土の器」という言葉は決して否定的な意味ではない。「土の器」とは人間らしく自己に生き、使命に生きるために「土の器」であることが求められていく。

掲示の言葉

体が弱り
 年を重ねても
なお盛られる
 神の恵み

聖書:

わたしたちは、いつもイエスの死を体にまとっています。イエスの命がこの体に現れるために。

旧約聖書:

詩篇 116 篇 1 〜 11 節

新約聖書:

コリントの信徒への手紙二  4章7〜 15節

9月15日 

9月15日(聖霊降臨節第15主日)  
説教「待ち続ける」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

キリストはそのままで「我に返れ、私のもとに帰って来なさい」と言われている。待つということは、人を受け入れるということは、そんなイエス・キリストの例えに湛えられている。

掲示の言葉


待っても来ない
 来ないことがある
それでも私は
 待ち続けたい

聖書:

この息子は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったからだ。

旧約聖書:

詩篇 51 章 3 〜 15 節

新約聖書:

ルカによる福音書 15 章11〜 32 節

9月8日 

9月8日(聖霊降臨節第14主日)  
説教「赦しは神から」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

父ヤコブに溺愛されたヨセフは他の兄弟の嫉妬や憎しみをかい、エジプトに売り飛ばされ奴隷となった。ところがエジプトで思いがけない地位と立場を得る。兄弟達と再会したヨセフは、兄弟達が心から悔い改めていることを知り、我が身に及ぶ神の導きに気づいた。

掲示の言葉

不条理な現実を
 生きる中で
神は私たちと
 向き合っている

聖書:

恐れることはありません。わたしが神に代わることができましょうか。

旧約聖書:

創世記 50 章 15 〜 21 節

新約聖書:

ルカによる福音書 17 章1〜 10 節

9月1日 

9月1日(聖霊降臨節第13主日)  
説教「神の羽の下に」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

イエスは神を「父」だけでなく「母」のイメージでも考えていたのではないかと思われる。「めん鳥が雛を羽の下に集める」という神のたとえは、抱え込み、守る神であり「母性」的なイメージである。命を包み込む神の御手を憶えたい。

掲示の言葉

世に隠れた
 苦しみがある
しかしそれも神にとって
 愛おしい命である

聖書:

めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを何度集めようとしたことか。

旧約聖書:

詩編 91 篇1〜 13 節

新約聖書:

ルカによる福音書 13 章 31 〜 35 節

8月25日 

8月25日(聖霊降臨節第12主日)  
説教「水がぶどう酒にかわる」 
鬼形惠子牧師

説教の要言

神がわたしたちに与えて下さる毎日をかけがえのないものとして受け、豊かに生きることを考えていきたい。

掲示の言葉

水を豊かなぶどう酒に
 かえた主イエスは
わたしたちの命を
 豊かに用いて下さる

聖書:

イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行って、その栄光を現された。

旧約聖書:

イザヤ書 43 章3〜7節

新約聖書:

ヨハネによる福音書2章1〜 12 節

8月18日 

8月18日(聖霊降臨節第11主日)  
信徒証詞

信徒証詞の為に

本日の新約聖書の箇所は、今年 2019 年の標語である。信徒証詞とは神の出来事を自分の言葉で語っていく大切な一時である。語られる証詞をそれぞれが自らに重ねながら受けとめたい。

掲示の言葉

語る前に
 神に聴く
その無音の響きが
 言葉を与える

聖書:

あなたがたの光を人々の前に輝かせなさい。人々があなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の 父をあがめるようになるためである。

旧約聖書:

箴言4章 10 〜 19 節

新約聖書:

マタイによる福音書5章 13 〜 16 節

8月11日 

8月11日(聖霊降臨節第10主日)  
説教「力があるからではなく」 
大野高志牧師

説教の要言

富も名誉も財産も、その命と同じように神から与えられたものであった。そのどれもが尊いもの。そのことの恵みに気づけるか。隣人がその大きさを教えてくれる。

掲示の言葉

二代前の玉音で
 光を復した人々と
共に平和を語る道
 導き半ばで終わらせまい

聖書:

この金持ちの門前に、ラザロというできものだらけの貧しい人が横たわり、その食卓から落ちる物で腹を満たしたいものだと思っていた。

旧約聖書:

箴言 22 章1〜 16 節

新約聖書:

ルカによる福音書 16 章 19 〜 31 節

8月4日 

8月4日(平和聖日・聖霊降臨節第9主日)  
説教「悲劇の記憶の中に」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

新約聖書は全てローマ帝国の支配の時代、かつ帝国の植民地内で書かれている。聖書には帝国の在り方を罪とし、神の御心に生きようとする平和思想がちりばめられている。人々は帝国の支配、戦争、征服の中で生き、戦争の記憶の中で聖書を綴っていった。

掲示の言葉

かつての戦争の忘却は
 明日の戦争の準備である
罪と悲劇の記憶は
 明日の平和を導き出す

聖書:

平和を実現する人々は、幸いである。
その人たちは神の子と呼ばれる。

旧約聖書:

箴言1章 15 〜 19 節

新約聖書:

マタイによる福音書5章1〜 16 節

7月28日 

7月28日(聖霊降臨節第8主日)  
説教「何を祈るのか」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

マタイよりもルカの「主の祈り」が伝承過程において、より古いものであると言われている。「主の祈り」を取り巻くたとえには、信仰共同体の悲しみがある。この共同体は力なく弱いものの集団である。しかし、主の祈りの我らこそ主が共にいて下さる我らなのである。

掲示の言葉

自己願望の表現が
 祈りなのではない
祈りの言葉が出ない
 その呻きを神は聴かれる

聖書:

神イエスは言われた。祈るときには、
こう言いなさい。

旧約聖書:

エレミヤ書 29 章 10 〜 14 節

新約聖書:

ルカによる福音書 11 章1〜 13 節

7月21日 

7月21日(聖霊降臨節第7主日)  
説教「道なきところに」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

ニコデモは最高法院サンヘドリンのメンバーで、年輩者であった。社会を熟知し人生というものを知っているのだろう。しかし彼は人目をさけて夜にイエスを訪ねている。眠れぬ夜を過ごしていたのかも知れない。苦しみを携えてイエスのもとにやって来た。

掲示の言葉

キリストの出来事が
 自らに迫るとき
道なきところに
 道が備えられる

聖書:

神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。

旧約聖書:

エゼキエル書 37 章1〜9節

新約聖書:

ヨハネによる福音書3章1〜 21 節

7月14日 

7月14日(聖霊降臨節第6主日)  
説教「十字架と復活の交差」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

マルコ福音書のキーワードの一つが「恐れ」である。イエスと重い皮膚病を患った人物との出会いも恐れを軸に展開される。イエスと出会った人物は孤独から交わりへと向かい、イエスは交わりから孤独へと向かっている。ここには神の出来事の交差がある。

掲示の言葉

悲しみに涙し
 孤独に苦しむ時
神の憐れみが
 私たちに触れる

聖書:

イエスはもはや公然と町に入ることができず、町の外の人のいない所におられた。

旧約聖書:

詩編 109 篇 21 〜 31 節

新約聖書:

マルコによる福音書1章 35 〜 45 節

7月7日 

7月7日(聖霊降臨節第5主日)  
説教「赦しを基調として」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

多民族混合のローマの教会では、文化や生活習慣における対立があった。パウロは人間的な裁き合いは、神の憐れみによって滅びると宣言している。赦しを基調とした神の出来事に生きることが信仰者の証しである。

掲示の言葉

強さを誇ると人は
 滅びの道に至る
しかし弱い器には
 憐れみが注がれる

聖書:

すべて善を行う者には、ユダヤ人はもとよりギリシャ人にも、栄光と誉れと平和が与えられます。

旧約聖書:

詩編 62 篇 10 〜 13 節

新約聖書:

ローマの信徒への手紙2章1〜 16 節

6月30日 

6月30日(聖霊降臨節第4主日)  
説教「イエスの幻を見る」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

パウロは都市を中心とした宣教計画をもってアジア州に行こうとするが聖霊がそれを禁ずる。不本意な地に向かう途中病気になったパウロ。生き方の方向転換を迫られる。そして苦闘の中でパウロにはイエスによる新しい幻が与えられていく。

掲示の言葉

あなたの存在によって
 世の中が美味しくなるように
あなたの存在によって
 世の中が平和になるように

聖書:

「マケドニア州に渡って来て、わたしたちを助けてください」と言ってパウロに願った。

旧約聖書:

詩編 139 篇1〜 12 節

新約聖書:

使徒言行録 16 章6〜 10 節

6月23日 

6月23日(聖霊降臨節第3主日)  
説教「歌声をあげよ」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

旧約の民にとって、出エジプトの出来事は解放の出来事と共に神に背く人間の出来事でもあった。しかし、そんな民を愛し抜かれる神が詩編 68 篇の5節から14 節でも歌われている「貧しい者の神」だ。

掲示の言葉

愛される喜びを
 味わい知る時
人は謙虚に
 人を愛していく

聖書:

神に向かって歌え、御名をほめ歌え。雲を駆って進む方に道を備えよ。

旧約聖書:

詩編 68 篇1〜 14 節

新約聖書:

マタイによる福音書6章 25 〜 34 節

6月16日 

6月16日(三位一体主日)  
説教「弱さを誇る」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

「十字架につけられたままの」弱さや貧しさを背負ったままのキリストが表現されている。そんなキリストこそ信仰の光であり、教会の礎となること、伝道の力の源であることをパウロの手紙から示される。

掲示の言葉

人と人との間では
 強さからよりも
弱さからこそ
 多くを教えられる

聖書:

それも十字架につけられたキリスト以外、何も知るまいと心に決めていたからです。

旧約聖書:

詩編3篇7〜9節

新約聖書:

コリントの信徒への手紙一2章1〜5節

6月9日 

6月9日(聖霊降臨日・花の日・子どもの日)  
説教「新しき心」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

イスラエルの民ほど歴史を意識している民族はないと云われている。旧約聖書は、なぜ今の自分たちがあるのかと過去を振り返り、いかにこれからを生きるかと未来を見据えて編集されている。現在から未来へ向けて生きるために、旧約の民は歴史を大切な土台とした。

掲示の言葉

現在は過去に目を
 閉ざす時ではなく
過去を振り返り
 未来に向かう時である

聖書:

新しい心と新しい霊を造り出せ。

旧約聖書:

エゼキエル書 18 章 21 〜 32 節

新約聖書:

ルカによる福音書5章1〜 11 節

6月2日 

6月2日(復活節第7主日)  
説教「神の愛を担う」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

聖霊降臨日・ペンテコステの出来事の前、つまり教会誕生の前夜には欠けがあった。補充しなければならない足りなさがあった。しかし神は欠けや足りないもの、不十分なものを用いられていく。

掲示の言葉

私たち人間は
 完全ではない
弱さや欠けがある
 だからこそ用いられる

聖書:

いつも一緒にいた者の中からだれか一人が、わたしたちに加わって、主の復活の証人になるべきです。

旧約聖書:

箴言 16 章 19 〜 33 節

新約聖書:

使徒言行録1章 15 〜 26 節

5月26日 

5月26日(復活節第6主日)  
説教「信仰の源泉」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

残された者たちは共にいること、留まること、試練を通して祈り続けていた。神は人間に対して祈ることだけは、最後の最後まで取りあげなかった。最後まで神は祈ることを赦された。

掲示の言葉

生きる源泉は
 自らの中にはない
他者と共なる時に
 与えられる

聖書:

彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。

旧約聖書:

イザヤ書 49 章1〜6節

新約聖書:

使徒言行録1章6〜 14 節

5月19日 

5月19日(復活節第5主日)  
説教「全ての日々に」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

終わりには成し遂げた安心感や安堵感と同時に不安や悲しみがある。終わりまでとは、未完成に思える事柄にもそれを完成して下さる天の力が表現されている。そして終わりとは「満たす」という神の力と命の溢れる様が詠われている。

掲示の言葉

成るとは
 得ることではなく
削られ削られ
 成らされていくこと

聖書:

わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。

旧約聖書:

ダニエル書7章 11 〜 14 節

新約聖書:

マタイによる福音書 28 章 16 〜 20 節

5月12日 

5月12日(復活節第4主日)  
説教「問い続けて」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

人の心は解らない。見えない。だからといって諦めるのではなく、心の扉を叩き続けることが大事である。今もまた私達の心の扉を叩き続けているイエス・キリストがおられる。

掲示の言葉

人との繋がりが
 絶たれたと思う時
誰かがあなたの
 心の扉を叩いている

聖書:

見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。

旧約聖書:

箴言3章1〜 12 節

新約聖書:

ヨハネの黙示録3章 14 〜 21 節

5月5日 

5月5日(復活節第3主日)  
説教「初心と現実の間」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

弟子達は誰もが無駄と知りつつ網を打つ。ところが、その過程の中で彼らはかつての体験を再確認する。網を打ち魚が取れて初めてのイエスとの出会いを想起する。

掲示の言葉

人は初心と
 現実の間を巡る
挫折の中に
 執り成しがある

聖書:

彼らは出て行って、舟に乗り込んだ。しかし、その夜は何もとれなかった。

旧約聖書:

イザヤ書 55 章1〜7節

新約聖書:

ヨハネによる福音書 21 章1〜 14 節

4月28日 

4月28日(復活節第2主日)  
説教「秘かな弟子」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

神は思いがけないところから助け手を起こす。それはかけがいのない最後の時を繋ぎ留める者として、アリマタヤのヨセフは自らの危機的状況にもかかわらずイエスとの関係の為に勇気をもって一歩を踏み出した。

掲示の言葉

出会いは
 何時でも起こる
必要なのは
 勇気ある一歩

聖書:

まだだれも葬られたことのない、岩に掘った墓の中に納めた。

旧約聖書:

イザヤ書 53 章6〜 10 節

新約聖書:

ルカによる福音書 23 章 50 〜 56 節

4月21日 

4月21日(復活日・イースター)  
説教「復活のキリストに身入る」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

復活のキリストは、見よ、よく触って見よと疑い迷う弟子達に現れ語られた。見入り、身を入れて人と関わる主の姿が描かれている。身も心も、思いも込めて、出会った人と生きる時、復活の主は共にいて下さる。

掲示の言葉

傍観する見るは
 身が入っていない
見入るは
 心身が共苦する

聖書:

わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。

旧約聖書:

イザヤ書 53 章1〜5節

新約聖書:

ルカによる福音書 24 章 36 〜 49 節

4月14日 

4月14日(棕梠の主日・受難節第6主日)  
説教「過越の小羊」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

マルコが描くイエスを裏切るユダや弟子達は問われ続けている。イエスの衝撃的な「生まれてこなかった方が、よかった」との言葉は重い。その現実を身に受けるキリストの姿は罪深き人間を受けとめる愛の力であった。

掲示の言葉

戦争加害の事実は
 消すことが出来ない
悔いて涙する時
 平和の使者とされる

聖書:

わたしと一緒に食事をしている者が、わたしを裏切ろうとしている。

旧約聖書:

出エジプト記 24 章3〜8節

新約聖書:

マルコによる福音書 14 章 10 〜 21 節

4月7日 

4月7日(受難節第5主日)  
説教「一粒の麦として」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

この箇所の原語表現は「地に落ちても死ななければ」という意味である。落ちて「も」が意味的に正しいと思われる。語られたイエス自身が、この地上に落ち、苦しみ悲しみのうちに死んだことに思いを馳せたい。

掲示の言葉

一粒の種が地に落つ時
 誰かが心痛めるなら
その一粒はきっと
 花を咲かせるだろう

聖書:

一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。

旧約聖書:

詩編 91 篇 14 〜 16 節

新約聖書:

ヨハネによる福音書 12 章 20 〜 26 節

3月31日 

3月31日(受難節第4主日)  
説教「ザアカイの十字架」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

「先走って」誰よりも先に恩恵や利益を得ようと事を諮り奔走する姿をザアカイが表現している。「木に登って上から見る」「陰に隠れて」とは見つからず咎められない場所で高みの見物をすること。イエスはそこから降りて来いと言う。

掲示の言葉

人間は高みを目指し
 先走って奔走する
イエスは降りろと言う
 降りた先は愛の場であった

聖書:

イエスは言われた。「今日、救いがこの家を訪れた。」

旧約聖書:

エゼキエル書 34 章 11 〜 16 節

新約聖書:

ルカによる福音書 19 章1〜 10 節

3月24日 

3月24日(受難節第3主日)  
説教「私の隣人」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

このたとえ話には旧約時代に分裂した北イスラエルと南ユダとの間にある政治的、宗教的、民族的な深い溝がある。ユダヤ人とサマリア人とは決して相容れない関係にあった。しかしイエスは言う隣人になれと。

掲示の言葉

憐れみの心は
 どこから来るのか
憐れみの心は
 天与の宝である

聖書:

イエスは言われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」

旧約聖書:

申命記6章4〜9節

新約聖書:

ルカによる福音書 10 章 25 〜 37 節

3月17日 

3月17日(受難節第2主日)  
説教「新しい出会いへ」 
大野高志牧師

説教の要言

喜ぶ人、悲しむ人、病む人、嘆く人。わたしたちとの人格的ふれあいを待ち望む人々がいる。神が共におられることを受けとめるとき、新たな出会いも真に喜びの時となる。

掲示の言葉

弱さを嘆く
 業は卒わりて
神が新たな
 えにしを結ぶ

聖書:

新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れるものだ。

旧約聖書:

イザヤ書 58 章3〜 10 節

新約聖書:

マルコによる福音書2章 18 〜 22 節

3月10日 

3月10日(受難節第1主日)  
説教「不条理をこえて」 
鬼形惠子牧師

説教の要言

自分を裏切る弟子の将来を見つめて祈られた主イエスは、十字架を通して神の愛の真実をあらわされた。

掲示の言葉

神は打ち砕かれ
 悔いる心を
癒やし
 あがなってくださる

聖書:

しかし、わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。

旧約聖書:

詩編 51 篇 12 〜 19 節

新約聖書:

ルカによる福音書 22 章 31 〜 34 節

3月3日 

3月3日(降誕節第10主日)  
説教「最後まで共に」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

生まれつき目の見えない者にイエスは言う。「神の業がこの人に現れるためである」。この言葉は重い。障碍は神の御心なのだろうか。神の業が現れるとはどういうことなのか。どのような現実も神の光が私たちを照らしていることを信じたい。

掲示の言葉

幸せとは何か
 それは一人の喜び
仕合わせとは何か
 それは共生の喜び

聖書:

わたしは、世にいる間、世の光である。

旧約聖書:

エゼキエル書 18 章 21 〜 24 節

新約聖書:

ヨハネによる福音書9章1〜 12 節

2月24日 

2月24日(降誕節第9主日)  
説教「命に秘められたもの」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

預言者エリヤは孤独の戦いを強いられ、恐怖や苦しみの中で希望を失い、神に自分の命を取り上げてくれと死を願う。しかし神はエリヤの死を赦さず、彼にしか出来ない務めを与えていく。その務めは死を越えてエリヤを生かしていった。

掲示の言葉

何も変わらない時
 無力感が支配する
しかし命の中に
 輝きが秘められている

聖書:

見よ、そのとき、主の言葉があった。「エリヤよ、ここで何をしているのか。」

旧約聖書:

列王記上 19 章1〜 18 節

新約聖書:

ルカによる福音書4章 20 〜 30 節

2月17日 

2月17日(降誕節第8主日)  
説教「希望のしるし」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

ヨナは神の言葉を告げる為に遠回りをしている。彼は逃げ出し、大変な目に遭う。しかし祈ることを学ぶ。 祈りから教えられたことは「ひどいところ、全然見込みのない連中」の為に生きることだった。

掲示の言葉

ひと草の命を
 惜しむ者は
人の命を重く
 貴く受け留める

聖書:

今の時代の者たちはよこしまだ。しるしを欲しがるがヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。

旧約聖書:

ヨナ書4章1〜 11 節

新約聖書:

ルカによる福音書 11 章 29 〜 32 節

2月10日 

2月10日(降誕節第7主日)  
説教「己の神殿を壊す」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

神の使命に立ってエレミヤは「神殿の説教」を語る。ここには一つのまなざしがある。幻想の神殿に閉じこもろうとする人間を戒める方のまなざしである。と同時にそれは苦しむ者への神のまなざしでもある。

掲示の言葉

物事や出来事は
 とても複雑である
それは人間も同じ
 人の心は重層的である

聖書:

主の神殿、主の神殿という、むなしい言葉に依り頼んではならない。

旧約聖書:

エレミヤ書7章1〜 11 節

新約聖書:

ルカによる福音書 19 章 41 〜 44 節

2月3日 

2月3日(降誕節第6主日)  
説教「宣教の主体」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

マルコはイエスと出会ったキリスト者が、其れ其れの生活の場にイエスによって蒔かれた種、地上に残された神の愛の証であることを伝えている。私たちも営みの奥深くへと遣わされて行きたい。

掲示の言葉

隣人となり
 目的を見出す
優しさと心に
 押し出されて

聖書:

イエスが自分にして下さったことをことごとくデカポリス地方に言い広め始めた。

旧約聖書:

ヨブ記 21 章7〜 16 節

新約聖書:

マルコによる福音書5章1〜 20 節

1月27日 

1月27日(降誕節第5主日)  
説教「旅の途上」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

備えあれば憂いなし。だが人は備えの中に力や能力を見い出して行く。弟子達は何も持たされなかった。行く先々で焦り戸惑ったに違いない。そのような時、無力を感ずる。しかしその時にこそ人は天を仰ぐ。

掲示の言葉

有から有を
 生み出すのではなく
無から有をこそ
 神は生み出す

聖書:

むしろ、あなたがたの名が天に書き記されていることを喜びなさい。

旧約聖書:

イザヤ書4章2〜6節

新約聖書:

ルカによる福音書 10 章 17 〜 24 節

1月20日 

1月20日(降誕節第4主日)  
説教「日毎に生きる」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

現代社会は人間の自立が妨げられ、憩いの場が失われている。そして拒絶や排除が行われていることか。思い煩いの連続である日常において、天に思いを馳せる祈りのひと時こそが天と地の接点へと私達を導く。

掲示の言葉

地においては
 思い煩う私たち
天に思いを馳せる
 祈りの時を持ちたい

聖書:

何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。

旧約聖書:

詩編 37 篇 23 〜 29 節

新約聖書:

マタイによる福音書6章 25 〜 34 節

1月13日 

1月13日(降誕節第2主日)  
説教「神の使命を手にして」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

モーセは神から杖を頂く。かつ助け手となる人物を与えられていく。彼の人生は大きく変わっていく。神の声に身を委ねて一歩を踏み出す時、この世の思い煩いから解放される喜びに与っていくのかも知れない。

掲示の言葉

人には人生の意味が
 与えられている
しかしそれは独りで
 見出しうるものではない

聖書:

あなたはこの杖を手に取って、しるしを行うがよい。

旧約聖書:

出エジプト記4章1〜 17 節

新約聖書:

マタイによる福音書 11 章2〜 15 節

1月6日 

1月6日(降誕節第2主日・公現日)  
説教「キリストの香り」 
渡辺誉一牧師

説教の要言

パウロは苦難と試練の中にあって「弱いときにこそ強い」と逆説的信仰を語る。弱い己の内に働く神の力をパウロは語り続けた。小さく弱々しい出来事の中にキリストは降り立ち、神の逆説的な業が現されていく。

掲示の言葉

世は強さと大きさを
 競い合っている
しかし神は
 細部に宿り給う

聖書:

救われる者には命から命に至らせる香りです。このような務めにだれがふさわしいでしょうか。

旧約聖書:

イザヤ書 40 章9〜 11 節

新約聖書:

コリントの信徒への手紙二2章 12 〜 17 節

ご案内車椅子利用、幼ないお子様連れの方へ

当教会の礼拝堂は2階にありますが、車椅子利用、幼いお子様連れの方は、大画面モニター設置の1階集会室で、同時に礼拝していただけます。隣接する「ユニバーサル・ルーム」には、段差の無いトイレ、赤ちゃんのおむつ交換台を備えています。

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  日本キリスト教団  鎌倉恩寵教会
Kamakura Oncho Church

牧師  渡辺 誉一
Rev. Yoichi WATANABE

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