主日礼拝
主日礼拝
毎週日曜日 午前10時30分
12月30日
12月30日 (降誕節第1主日)
説教「祈りの中に」
渡辺誉一牧師
説教の要言
シメオンとアンナは劇的にイエスと出会ったのではない。人づてに救い主のことを聴いたのでもない。日常的な一コマの中で「顔と顔を合わせて」イエスという神の救い、恵みをその腕に抱いたのであった。
掲示の言葉
喜びの日あり
悲しみの日あり
悲哀は繰り返す
その日常に主は宿る
聖書:
エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。
旧約聖書:
イザヤ書 46 章 12 〜 13 節
新約聖書:
ルカによる福音書2章 22 〜 38 節
12月23日
12月23日 (降誕前第1主日・クリスマス礼拝)
説教「苦悩する魂を」
渡辺誉一牧師
説教の要言
婚約者マリアが身ごもった。律法絶対の時代ではマリアは姦淫罪で石打の刑に処せられる。人が作り出す正しさが、時に人間を滅ぼす現実にヨセフは戦慄を覚える。しかしそこに神が宿られる。
掲示の言葉
祈りが他者を
支えていく
祈りの束が
わたしを救う
聖書:
見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。
旧約聖書:
イザヤ書7章 10 〜 14 節
新約聖書:
マタイによる福音書1章 18 〜 25 節
12月16日
12月16日 (降誕前第2主日・アドベント第3主日)
説教「言葉は肉となって、わたしたちの間に宿られた」
鬼形惠子牧師
説教の要言
ヨハネによる福音書は、イエスの誕生をクリスマスの誕生物語としてではなく、命の言葉の受肉としてあらわした。
掲示の言葉
すべての人を照らす
光としての言葉は
長い時を越えて
語り継がれる
聖書:
言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
旧約聖書:
イザヤ書 12 章4〜6節
新約聖書:
ヨハネによる福音書1章1〜 18 節
12月9日
12月9日 (降誕前第3主日・アドベント第2主日)
説教「小さき者の偉大さ」
大野高志牧師
説教の要言
天は彼らを「偉大な者」と呼ぶ。悲しみを負う人、痛みを負う人。世の周縁に追われた人々。天は彼らを祝福する。世になき慰めの息をもって。
掲示の言葉
悲しむ人の
悲しみに
泣する人の
温かさ
聖書:
しかし、天の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。
旧約聖書:
イザヤ書 40 章1〜8節
新約聖書:
マタイによる福音書 11 章2〜 15 節
12月2日
12月2日 (降誕前第4主日・アドベント第1主日)
説教「逆転の視座」
渡辺誉一牧師
説教の要言
無力な存在に目を留める神の恵みと憐れみが表現されつつも、この世の一切の力と基準がくつがえされる厳しさが詠われている。「マリヤの讃歌」は謙虚さを持ちつつも内側には大きな力が秘められている。
掲示の言葉
争いや対立に
終止符をうち
平和に生きる
新年の準備をしよう
聖書:
わたしの魂は主をあがめ、わたしの霊は救い主である神を喜びたたえます。
旧約聖書:
サムエル記上2章1〜 11 節
新約聖書:
ルカによる福音書1章 46 〜 56 節
11月25日
11月25日 (収穫感謝合同礼拝・終末主日)
説教「神さまからの実り」
渡辺誉一牧師
説教の要言
収穫の秋や実りと秋と言われる季節だ。私たちは自然を思いつつ、神からの実りを実感する。しかし、ふと回りを見渡すと、そこには神が与えて下さった家族や友人という豊かな実りがあることに気づかされる。
掲示の言葉
色とりどりの
収穫の秋
個性豊かな
他者との出会い
聖書:
二人を自分の家に案内して食事を出し、神を信じる者になったことを家族ともども喜んだ。
新約聖書:
使徒言行録 16 章 25 〜 34 節
11月18日
11月18日 (降誕前第6主日)
説教「喜びの訪れ」
渡辺誉一牧師
説教の要言
二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるとイエスは言われる。しかし自己満足や陶酔する人々のところにイエスはいない。
掲示の言葉
聖なる場や
聖域はない俗なる場にこそ
主は降りたもう
聖書:
二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。
旧約聖書:
レビ記 19 章 13 〜 18 節
新約聖書:
マタイによる福音書 18 章 15 〜 20 節
11月11日
11月11日 (降誕前第7主日)
説教「根をもつこと」
渡辺誉一牧師
説教の要言
信仰の歩み、祈りの生活は一見無駄な徒労のように思うことがある。しかし私たちの祈りが神の側で、イエスの側で響いていることを憶えたい。私たちが疲れ果てる時、キリストはそれを十字架の手応えとして下さる。
掲示の言葉
日常の場を
独占せずに
神が宿る場を
空けておく
聖書:
すべての人との平和を、また聖なる生活を追い求めなさい。
旧約聖書:
箴言4章 20 〜 27 節
新約聖書:
ヘブライ人への手紙 12 章 12 〜 17 節
11月4日
11月4日 (聖徒の日・永眠者記念礼拝)
説教「死を越えて」
渡辺誉一牧師
説教の要言
子を喪失した親の悲しみが伝えられている。同時に神の子・イエスの十字架の死が暗示されている。死別の悲しみを神が感得している。イエスは子を母親にお返しになった。死を越える神の約束がある。
掲示の言葉
人生の旅路は
いつか終わる
しかし神の愛は
死を越えていく
聖書:
イエスは息子をその母親にお返しになった。
旧約聖書:
列王記下4章 32 〜 37 節
新約聖書:
ルカによる福音書7章 11 〜 17 節
10月28日
10月28日 (降誕前第9主日)
説教「神の戦略」
渡辺誉一牧師
説教の要言
朝から働いた者は割り増しされ、少ししか働いていない者は差し引かれて当然だとは、世の現実である。しかし1デナリオンは神の恵みをたとえている。増すことも必要なく、差し引かれることもない神の愛である。
掲示の言葉
世の現状肯定と
自己容認を
粘り強い祈りが
打ち破っていく
聖書:
自分の分を受け取って帰りなさい。わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。
旧約聖書:
申命記 24 章 14 〜 15 節
新約聖書:
マタイによる福音書 20 章1〜 16 節
10月21日
10月21日 (聖霊降臨節第23主日)
説教「信と不信の間で」
渡辺誉一牧師
説教の要言
イエスは囲いの内側の羊も、外側の羊も知っていると言う。そしてイエスは羊のために命を捨てられた。誰をも分け隔てなく、一人も切り捨てることない天の愛が示されている。
掲示の言葉
SNSは
待ってくれない
キリストは
待ち続ける
聖書:
わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。
旧約聖書:
イザヤ書 40 章 10 〜 11 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書 10 章7〜 18 節
10月14日
10月14日 (聖霊降臨節第22主日)
説教「泣く人と共に」
渡辺誉一牧師
説教の要言
「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」。共に喜ぶことは何となく出来るが、相手の悲しみを察することは難しい。相手を思いやる心や相手の立場に立つという想像力が必要となる。
掲示の言葉
人の悲しみに
触れるとき
悲哀のイエスに
出会うのだろう
聖書:
喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。
旧約聖書:
ヨブ記 30 章 24 〜 31 節
新約聖書:
ローマの信徒への手紙 12 章9〜 21 節
10月7日
10月7日 (聖霊降臨節第21主日・世界聖餐日)
説教「聖餐の後は?」
渡辺誉一牧師
説教の要言
聖餐式へと招かれた者は、主の出来事を腹に収めるということ。そしてキリストを腹に入れた者は、胃袋をもって実存的にキリストを証していくことへと遣わされている。
掲示の言葉
信ずることは
観念ではなく
食するような
日常に顕れる
聖書:
このように話してから、ペトロに、
「わたしに従いなさい」と言われた。
旧約聖書:
出エジプト記 16 章 12 〜 18 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書 21 章 15 〜 19 節
9月30日
9月30日 (聖霊降臨節第20主日)
説教「小さな存在の束」
渡辺誉一牧師
説教の要言
この福音書だけが「宮清め」を前半部分に納めている。イエスの支配権力層への抗議に注目したい。「縄を鞭にして」とあるが本気ならば剣や槍のはずである。縄は細い紐の束である。小さな存在の祈りの束がある。
掲示の言葉
危機とは
分け隔て
求められるは
共生共存
聖書:
イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」
旧約聖書:
詩編 69 篇 10 〜 16 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書2章 13 〜 22 節
9月23日
9月23日 (聖霊降臨節第19主日)
説教「われらの弱きを」
渡辺誉一牧師
説教の要言
フィリピ書はエフェソ、コロサイ、フィレモン書と共に獄中書簡と呼ばれている。パウロが獄中で教会を心配し祈りを込めて送った手紙である。彼によるイエスの愛に立った他者を思う心を知ることができる。
掲示の言葉
平安と慈しみの
挨拶が交わされる
それも愛と平和の
証ではないだろうか
聖書:
主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。
旧約聖書:
詩編 92 篇2〜4節
新約聖書:
フィリピの信徒への手紙4章1〜9節
9月16日
9月16日 (聖霊降臨節第18主日)
説教「逆風の中で」
渡辺誉一牧師
説教の要言
イエスにはたった独りで祈るという孤独な姿と旅を続け積極的に人々と交わろうとする姿がある。孤独でありながら、孤独な魂や心へとかかわろうとする姿がある。そして主の奇跡は人間の危機的状況で行われる。
掲示の言葉
神は困難な人間へと
その心を寄せて下さる
私たちの心も
そこへ寄せていきたい
聖書:
イエスはすぐ彼らと話し始めて「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。
旧約聖書:
詩編 107 篇 23 〜 32 節
新約聖書:
マルコによる福音書6章 45 〜 52 節
9月9日
9月9日 (聖霊降臨節第17主日)
説教「潤いの人生へ」
渡辺誉一牧師
説教の要言
ユダヤ・パレスチナでは昼に水を汲む行為はしない。朝早くか日が傾いた夕刻である。この女性は人目を避けて井戸に来ている。孤独と乾きのどん底でキリストと出会う。主は人間の深みにまで降りられている。
掲示の言葉
強さや優れた
ことではなく
ありのままで
受け留め合いたい
聖書:
わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。
旧約聖書:
創世記 26 章 31 〜 33 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書4章7〜 26 節
9月2日
9月2日 (聖霊降臨節第16主日)
説教「天が開かれる」
渡辺誉一牧師
説教の要言
他人の家の屋根に穴を開けて、苦しむ者をイエスの前に吊し降ろす四人の人物。助けたい一心で彼らは行動を起こしている。病気の者を吊す縄は愛と信頼によって強められている。そして天は開かれていく。
掲示の言葉
うなだれる
現実がある
しかし天は
開かれていく
聖書:
イエスがおられる辺りの屋根をはがして穴をあけ、病人の寝ている床をつり降ろした。
旧約聖書:
ダニエル書9章 17 〜 19 節
新約聖書:
マルコによる福音書2章1〜 12 節
8月26日
8月26日 (聖霊降臨節第15主日)
説教「イエス・キリストの名によって歩きなさい」
鬼形惠子牧師
説教の要言
イエスが一人の足の不自由な人に出会い、あげようとしたものは何だったのか。私たちは、人に何を伝えていくことができるのだろうか。
掲示の言葉
天国に持って
ゆけるのは、
心を満たした
愛だけです。
聖書:
ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。
旧約聖書:
イザヤ書 40 章 27 〜 31 節
新約聖書:
使徒言行録3章1〜 10 節
8月19日
8月19日 (聖霊降臨節第14主日)
信 徒 証 詞
掲示の言葉
人は蓄えたもので
生きるのではなく
与えていくもので
生かされていく
聖書:
実に、キリストはわたしたちの平和であります。
新約聖書:
エフェソの信徒への手紙2章 14 〜 22 節
新約聖書:
マタイによる福音書7章 12 節
8月12日
8月12日 (聖霊降臨節第13主日)
説教「もう一つの物語」
渡辺誉一牧師
説教の要言
サマリヤ人はイエスと出会い癒やされた。しかし彼は、その場に残った。対立や差別、偏見の社会へと戻らなかった。イエスによって差別し差別されることから甦っていった。そして共に生きることを選んでいった。
掲示の言葉
無関心は悲劇の
母胎となっていく
人に心を向ける時
共生の道が開かれる
聖書:
その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を讃美しながら戻って来た。
旧約聖書:
イザヤ書2章 4〜5節
新約聖書:
ルカによる福音書17章 11~19 節
8月5日
8月5日 (聖霊降臨節第12主日・平和聖日)
説教「廃墟と喪失の中に」
渡辺誉一牧師
説教の要言
旧約の民はバビロン捕囚によって祖国滅亡の危機と信仰の危機を同時に迎えている。第二イザヤは「苦難の僕」という救い主を語る。神は民と苦難を共にして産みの苦しみをもって救われる。
掲示の言葉
戦争は常に
被害者と
加害者を
同時に生み出す
聖書:
いかに美しいことか 山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。
旧約聖書:
イザヤ書 52 章7〜 10 節
新約聖書:
フィリピの信徒への手紙2章1〜 11 節
7月29日
7月29日 (聖霊降臨節第11主日)
説教「キリストを着る」
渡辺誉一牧師
説教の要言
パウロは変われない己の上に「キリストを着る」と表現している。弱く変われない私達を包み込んで下さる共なるキリストの姿を現している。そしてパウロの叱咤を受けたペトロは、姿を消していく。
掲示の言葉
名を刻む
生き方から
人々の心に
溶け込む生き方へ
聖書:
生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。
旧約聖書:
出エジプト記4章 14 〜 17 節
新約聖書:
ガラテヤの信徒への手紙2章 11 〜 21 節
7月22日
7月22日 (聖霊降臨節第10主日)
説教「神の恵みを運ぶ」
渡辺誉一牧師
説教の要言
課せられる重荷には、イエスの出来事にじかに触れる道が隠されているのかも知れない。一見重荷と思う事柄が、実は恩寵への契機なのかも知れない。信仰共同体を支えたのはケハトの子らの奉仕であった。
掲示の言葉
使命を謙虚に
果たしていく時
神は私たちを
恵みを運ぶ者とする
聖書:
ケハトの子らには何も与えられなかった。彼らの作業は聖なるものを肩に担いで運ぶことであったからである。
旧約聖書:
民数記7章1〜9節
新約聖書:
ローマの信徒への手紙 16 章6〜 16 節
7月15日
7月15日 (聖霊降臨節第9主日)
説教「働きかけ給う神」
渡辺誉一牧師
説教の要言
監守が自害しようとした時、パウロは救いの声を発した。パウロとシラスは獄中に留まり続け、讃美の歌を歌っていた。この箇所には祈りの時と場、そして讃美が響いている。
掲示の言葉
神が働く
時と場所は
苦しみと
悲しみのただ中
聖書:
パウロは大声で叫んだ。「自害してはいけない。わたしたちは皆ここにいる。」
旧約聖書:
詩編 59 篇 17 〜 18 節
新約聖書:
使徒言行録 16 章 25 〜 40 節
7月8日
7月8日 (聖霊降臨節第8主日)
説教「キリストに結ばれて」
渡辺誉一牧師
説教の要言
キリストは十字架の死を前に恐怖におののき、嘆き悲しまれた。しかし神に委ね、死を越える復活の希望に生きられた。洗礼を受けることが死と表現されるのは、そんなキリストに結ばれているからだ。
掲示の言葉
信じる心を
与えられながら
一方では永遠の
求道者でありたい
聖書:
わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることにもなると信じます。
旧約聖書:
詩編 84 篇2〜5節
新約聖書:
ローマの信徒への手紙6章3〜 11 節
7月1日
7月1日 (聖霊降臨節第7主日)
説教「神のひと時」
渡辺誉一牧師
説教の要言
幸いであると私達を導く直前にしばらくの間がある。それは私の命を捧げますとのイエスの祈りではないだろうか。自らの命を削る主の十字架の出来事、神のひと時があることをこそ憶えたい。
掲示の言葉
人は自分の事で
一杯である
他者のことで
一杯となりたい
聖書:
さて、イエスは目を上げ弟子たちを見て言われた。
旧約聖書:
イザヤ書 61 章1〜4節
新約聖書:
ルカによる福音書6章 17 〜 26 節
6月24日
6月24日 (聖霊降臨節第6主日)
説教「泣く者と共に」
渡辺誉一牧師
説教の要言
人が背を向ける苦しみと悲しみに、主の慈しみが注がれる。言葉も失うような現実で共に涙を流されているキリストがおられることを心に刻みたい。主の出来事によって希望の歌が与えられるように。
掲示の言葉
背を向ける
目を背ける
隠れた苦しみに
主は降りたもう
聖書:
バビロンの流れのほとりに座り
シオンを思って、わたしたちは泣いた。
旧約聖書:
詩編 137 篇
新約聖書:
マタイによる福音書4章 12 〜 17 節
6月17日
6月17日 (花の日・子どもの日合同礼拝)
説教「祈り願うこと」
渡辺誉一牧師
説教の要言
涙を流しながら種をまく農夫の姿に、私達の背後で私達 一人一人に涙を流し続け祈り続けているキリストの姿が映し出されている。共に歩まれるキリストによって、喜びと共に収穫の時が訪れる。
掲示の言葉
つまづいても
転んでも
共に歩もうと
主が祈り続けている
聖書:
涙と共に種を蒔く人は
喜びの歌と共に刈り入れる。
聖書:
詩編 126 篇1〜6節
6月10日
6月10日 (聖霊降臨節第4主日)
説教「神とのかかわり」
渡辺誉一牧師
説教の要言
イエスは理不尽で不可解な現実の世界に来られ、人の苦しみや悲しみを負われた。神の御心とは何かとの課題を担うことが神との関わりである。理不尽さに向かい祈るとき、互いが変化していく。
掲示の言葉
避けがたい試練
理不尽な出来事
祈り合うとき
互いが変化していく
聖書:
そのガリラヤ人たちがそのような災難に遭ったのは、ほかのどのガリラヤ人よりも罪深い者だったからだと思うのか。決してそうではない。
旧約聖書:
エゼキエル書 18 章 30 〜 32 節
新約聖書:
ルカによる福音書 13 章1〜5節
6月3日
6月3日 (聖霊降臨節第3主日)
説教「隠れたところから」
渡辺誉一牧師
説教の要言
パウロには人知れず宣教を支える多くの協力者達が存在する。隠れたところで教会や信仰を支えている多くの祈りの大切さを告げている。私たちの教会も、個々人もその隠れた祈りに思いを馳せたい。
掲示の言葉
今もどこかで
祈る人がいる
今も誰かから
祈られている
聖書:
わたしたちは、いつもあなたがたのために祈り、わたしたちの主イエス・キリストの父である神に感謝しています。
旧約聖書:
詩編 121 篇1〜8節
新約聖書:
コロサイの信徒への手紙1章1〜8節
5月27日
5月27日 (三位一体主日)
説教「信仰を通して」
渡辺誉一牧師
説教の要言
「わたしは福音を恥としない」という一句をもって「わたし」という単数表現がなくなり、これ以後は「わたしたち」という複数表現に変わる。「わたし」が 消え、「わたしたち」という共生が生まれていく。
掲示の言葉
人は生命に
固執するが
共に生きるは
豊かな命に与る
聖書:
わたしは福音を恥としない。福音は、ユダヤ人をはじめ、ギリシャ人にも、信じる者すべてに救いをもたらす神の力だからです。
旧約聖書:
詩編4篇2〜9節
新約聖書:
ローマの信徒への手紙1章 16 〜 17 節
5月20日
5月20日 聖霊降臨日 ペンテコステ
説教「響かせよ」
渡辺誉一牧師
説教の要言
聖霊は、希望と力を与えるものであった。しかしある者にとっては怒りと混乱の嵐を引き起こした。イエスを宣べ伝えるにあたって、弟子達に共通の言葉はなかった。ただ自分の言葉で語ることだった。
掲示の言葉
平和と自由という
言葉は知っている
しかし一度も
実現されていない
聖書:
すると、一同は聖霊に満たされ、霊が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
旧約聖書:
ヨエル書3章1〜5節
新約聖書:
使徒言行録2章1〜 13 節
5月13日
5月13日
説教「祈り続ける日々」
渡辺誉一牧師
説教の要言
弟子達の過ごしたペンテコステまでの日々は本当に辛い日々だった。皆が苦闘し涙を流しながら過ごした祈りの年月であった。繰り返しイエスをなぞりながら共に祈り続け、互いに繋がれていった。
掲示の言葉
呻きのような祈りが
やがて音となり
声となり文言となり
命の旋律が響いていく
聖書:
彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。
旧約聖書:
詩編 27 篇1〜4節
新約聖書:
使徒言行録1章 12 〜 26 節
5月6日
5月6日
説教「切ると結ぶ」
渡辺誉一牧師
説教の要言
神との約束は死をもって終わっていた人間を、死を越える存在として新しく創造して下さる出来事だ。神に永遠に知られた者として古い己を切り、神が創られた世界に仕える生き方を目指したい。
掲示の言葉
人間の拡大的な生き方は
世界を痛めつける
自然と大地を友として
見つめ仕えよう
聖書:
わたしはこれらを造ったことを後悔する。しかし、ノアは主の好意を得た。
旧約聖書:
創世記6章1〜8節
新約聖書:
使徒言行録1章3〜5節
4月29日
4月29日
説教「希望を生み出す」
渡辺誉一牧師
説教の要言
主イエス・キリストによって、私たちは平和を得ることが出来ることを望み見ながら歩みたいと願う。共に生きることを通してキリストを証し、希望を生み出していきたい。それが時代の光となっていく。
掲示の言葉
世界が不安定である
時代が閉ざされている
平和と共生への願いは
時代の光となっていく
聖書:
わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。
旧約聖書:
哀歌3章 18 〜 27 節
新約聖書:
ローマの信徒への手紙5章1〜5節
4月22日
4月22日
説教「その悲しさ弱さを」
渡辺誉一牧師
説教の要言
人間的な限界のある愛しか持たない私たち。その悲しさと弱さを復活の主はもう一度背負って下さり、私たちと共に歩まれる。この主の愛に応えようと踏み出すとき、天の神の愛が注がれていく。
掲示の言葉
愛する者しか愛せない
好きな者にしか心を開けない
限界のある愛を
主は変えて下さる
聖書:
三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか」
旧約聖書:
イザヤ書 55 章6〜9節
新約聖書:
ヨハネによる福音書 21 章 15 〜 19 節
4月15日
4月15日
説教「最初の朝餐」
渡辺誉一牧師
説教の要言
最初の朝餐は現実の中で傷ついた者の為に、主が命の糧を下さるという出来事だ。輝く朝日の中で、主は希望の声をかけて下さる。私たちに与えられた喜びは、何度もその声を聞くことが赦されているということだ。
掲示の言葉
傷ついた者に
囁く声がある
輝く朝日の中で
主の声が流れる
聖書:
イエスは、「さあ、来て、朝の食事をしなさい」と言われた。
旧約聖書:
詩編 30 篇5〜6節
新約聖書:
ヨハネによる福音書 21 章1〜 14 節
4月8日
4月8日
説教「アドナイ・わたしの主よ」
渡辺誉一牧師
説教の要言
聖書は死別の哀しみや残された者の痛み、迫り来る死の恐怖が、信ずることや希望を持つこと、愛することを閉ざしていくことを隠さずに伝えている。しかし神が臨在し訪れるのは、まさにこの絶望の時、私たち人間が閉ざされた時なのである。
掲示の言葉
傷を残したままに
主は復活した
未だ癒されぬ絶望の中に
到来するために
聖書:
トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。
旧約聖書:
詩編 38 篇 22 〜 23 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書 20 章 24 〜 29 節
4月1日
4月1日
説教「背後に立つ主」
渡辺誉一牧師
説教の要言
イエスの空の墓の中を見て、女性が泣いていたことが描写されている。60 年後の世界で愛する者を失い泣き続けている者がいる。何年、何十年泣いているのか。しかし振り返るとイエスが悲しむ者を背後から支えている。
掲示の言葉
悲しみは
生者と死者が出会う時間
その悲哀の背後に
復活の主が立たれる
聖書:
こう言いながら後ろを振り向くと、イエスの立っておられるのが見えた。
旧約聖書:
イザヤ書 53 章4〜5節
新約聖書:
ヨハネによる福音書 20 章1〜 18 節
3月25日
3月25日
説教「響き合う命」
渡辺誉一牧師
説教の要言
命も人生も、神の出来事も、そして信仰も自分一人のものではない。神からいただいた天よりの愛を互いに交換し合う時、神は必ず私たちを響き合わせて下さり、そのハーモニーのただ中に現存される。
掲示の言葉
憎しみ怒りは
この地上で生まれ
感謝と憐れみは
天から降る
聖書:
わたしたちが悩み苦しむとき、それはあなたがたの慰めと救いになります。
旧約聖書:
詩編 22 篇2〜3節
新約聖書:
コリントの信徒への手紙二1章3〜 11 節
3月18日
3月18日
説教「先ず、神の国と神の義を」
菅根信彦牧師
説教の要言
何よりも神の御旨を厳しく追い求めることが求められる私たち。その中で「思い悩むな」とのイエスの言葉に先行する深い愛と赦しと励ましを示される。
掲示の言葉
未来へと道は開かれ
教導の恩寵を受けた
しかし確かな
背後からの力もあった
聖書:
何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。
旧約聖書:
詩編 37 篇 23 〜 29 節
新約聖書:
マタイによる福音書6章 25 〜 34 節
3月11日
3月11日
説教「神の声で生きる」
大野高志牧師
説教の要言
聞かなければならない声がある。それは、深い痛みの中から語り出される声であり、声にならない声である。それは世を去った者たちの声であり、その声を聞けと命じる神のそれである。
掲示の言葉
花咲きて
みそひとひとじの巡り路の
苦を受くる人
忘れやはする
聖書:
死んだ者が神の子の声を聞く時が来る。今やその時である。その声を聞いた者は生きる。
旧約聖書:
申命記4章 32 〜 40 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書5章 19 〜 30 節
3月4日
3月4日
説教「苦しみ続けるキリスト」
渡辺誉一牧師
説教の要言
パウロは栄光に輝くキリストの姿ではなく、未だ十字架につけられたままのキリストを垣間見た。今もなお苦しみ続ける人々と共に十字架の主はおられる。
掲示の言葉
苦しむところに
十字架の主がいる
祈りはそこにこそ
響き続けている
聖書:
イエス・キリスト、それも十字架につけられたキリスト以外、何も知るまいと心に決めていたからです。
旧約聖書:
詩編 42 篇2〜6節
新約聖書:
コリントの信徒への手紙一2章1〜5節
2月25日
2月25日
説教「イエス・キリストの十字架」
鬼形惠子牧師
説教の要言
主イエスの知らない苦しみはない。私たちの恥や苦悩のすべてを知り、受け入れたイエスの十字架は、神の愛と赦しの証しである。
掲示の言葉
十字架は、
私たちの憎しみや
苦しみを
ゆるしへと導く
聖書:
十字架を通して、両者を一つの体として神と和解させ、十字架によって敵意を滅ぼされました。
旧約聖書:
イザヤ書 55 章8〜13 節
新約聖書:
エフェソの信徒への手紙2章 14〜22 節
2月18日
2月18日
説教「出会い、祈り、讃美」
渡辺誉一牧師
説教の要言
「死ぬことのできる神」とは、人間の現実の中で苦しむ神である。
その神はイエスを十字架につけた人間をそれでも愛そうとされる神である。
それは悲痛な叫びをあげる神である。
掲示の言葉
死の暗黒から人を救い出すのは
力でも富でもない
知恵でも宗教でもない
救い得るのは十字架の主である
聖書:
主よわたしの祈りを聞き助けを求める叫びに耳を傾けてください。
旧約聖書:
詩編 39 篇1〜14 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書 13 章 31〜35 節
2月11日
2月11日
説教「これに聞け」
渡辺誉一牧師
説教の要言
死を越えて「また合う日まで」と復活の再会を語り続けたイエス。
弟子達はそんなイエスと再会し変えられていった。弟子達は幻想の山を下り、イエスを携え人間の実相へと向かって行った。
掲示の言葉
夢見るまぼろしが
幻想や幻影とならず
希望を根底に据えた
未来像となるように
聖書:
「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」という声が雲の中から聞こえた。
旧約聖書:
出エジプト記 32 章7〜14 節
新約聖書:
マタイによる福音書 17 章1〜13 節
2月4日
2月4日
説教「彼は立ち上がった」
渡辺誉一牧師
説教の要言
レビは「イエスに従う」ことによって、もう一度人と共に生き、
人を愛していく人生へと目覚め、よみがえっていった。
この先立つイエスに従って、私たちも立ち上がって行きたい。
掲示の言葉
気づくことは
過去に目覚めること
立ち上がることは
新しくなること
聖書:
「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。
旧約聖書:
詩編 34 篇2〜8節
新約聖書:
マルコによる福音書2章 13〜17 節
1月28日
1月28日
説教「涙するキリスト」
渡辺誉一牧師
説教の要言
二面性を背負いながら私達は歩み続けなければならない。
そんな私達の罪と共に滅んでもかまわないというキリストの涙がある。
その涙は深い人間性がほとばしっている神の愛そのものである。
掲示の言葉
神を信ずることは
人をも信じること
人を信じることは
神をも信じること
聖書:
キリストは御子であるにもかかわらず、
多くの苦しみによって従順を学ばれました。
旧約聖書:
詩編 30 篇5〜6節
新約聖書:
ヘブライ人への手紙5章1〜10 節
1月21日
1月21日
説教「あなたと私とで」
渡辺誉一牧師
説教の要言
ヨハネの前でイエスはひざまづき仕える。あなたと私とでと声をかけ、
私たちをイエスはパートナーとして選んでいる。
私たちの前にひざまづき招きの声をかけていて下さる。
掲示の言葉
勇気なく一歩踏み出せぬ時
困難や辛さの中で佇む時
主は私たちの前にひざまずき
声をかけ招いて下さる
聖書:
今は、止めないでほしい。
正しいことを全て行うのは我々にふさわしいことです。
旧約聖書:
出エジプト記4章 10 〜 17 節
新約聖書:
マタイによる福音書3章 13 〜 17 節
1月14日
1月14日
説教「イエスはどこか?」
渡辺誉一牧師
説教の要言
自分勝手な歩みをしてしまう私達が、神の出来事へ引き返すようにと主はたたずんでおられる。
私達が悔い改め、新しく生まれ変わるのを待っておられる。
掲示の言葉
人間の歴史とは
罪が積もった道である
振り返って
悲しみの道を悔い改めたい
聖書:
祭りの期間が終わって帰路についたとき、少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気づかなかった。
旧約聖書:
コヘレトの言葉 12 章 13 〜 14 節
新約聖書:
ルカによる福音書2章 41 〜 52 節
1月7日
1月7日
説教「片隅を流れる」
渡辺誉一牧師
説教の要言
苦しみや悲しみという世の中の片隅に生きざるを得ないところに、主の声がやさしく流れている。
主の降誕は時代を超えて私たちを生かし、教会を突き進ませるものである。
掲示の言葉
人は世の中の中心を
願い望んで行く
しかし神は
片隅に宿り給う
聖書:
見よ、わたしはあなたをわたしの手のひらに刻みつける。
旧約聖書:
イザヤ書 49 章 13 〜 16 節
新約聖書:
ヨハネによる福音書1章1〜5節