主日礼拝
2020

12月27日 (降誕節第1主日)
説教  「パンの家の物語」
渡辺誉一牧師


聖書:

どうか、ナオミ(快い)などと呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。

前奏:   奏楽者
招詞:   イザヤ書 60章1〜2節
讃詠:   28 
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   ルツ記1章 1822節( P.422
新約聖書:   ルカによる福音書2章1〜7節( P.102

祈祷:   渡辺牧師
2020年最後の主日礼拝です。この一年はコロナ禍によって生活も礼拝のあり方もすっかり変わってしまいました。感染拡大によって多くの貴い命が奪われ、悲しみと痛みの年ともなりました。今もなおウィルスは猛威を振るっています。一日も早い終息を祈り願います。間もなく新しい年を迎えます。安心して歩める年となりますように。主にある希望を抱き続けることが出来ますように私たちをお導き下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   260(1と3番)

説教:「パンの家の物語」  渡辺牧師
ルツという女性も夫を亡くし、深い悲しみを経験した。しかしルツは、ナオミという同じ悲しみを抱く人間と一緒に歩むことを決意した。悲しむ者にルツは仕え、共に歩むことを選び取った。悲しむ者への献身が人をいやし、再び立ち上がらせていく。その顔に「快い」笑顔が戻るまでルツはナオミと共に生きた。


祈祷
讃美歌:  267(4番) 
頌栄:   24
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

12月24日 (クリスマス燭火礼拝)
説教  「新しき誕生の時」
渡辺誉一牧師


 
前奏:   奏楽者
讃美歌:  265番「天なる神には」(1と2番)
聖書:   ルカによる福音書2章1〜7節

祈祷:   渡辺牧師
 今宵私たちは、主イエス・キリストの降誕を祝い、共に祈りを合わせています。
 今年は年明けから新型コロナ・ウィルスによる世界的パンデミックが起こり、大勢の方々の命が奪われました。今もなお終息の気配は感じられず感染予防を続けながら、それぞれの生活が営まれています。
 今宵は特に、大切な方を亡くされた方や医療現場と感染に苦しむ多くの方々、生活が困難になった方々のために祈ります。主よどうぞ、あなたの慰めと癒やし、そしてお力をお注ぎ下さい。
 コロナ禍で出口の見えない暗闇のような状況にこそ、神の出来事は現されることを信じます。すべての人々を希望の光で照らして下さい。

 
讃美歌: 252番「羊はねむれり」(1番)

聖書:  ルカによる福音書2章8〜20
讃美歌: 263番「あら野のはてに」(1と4番)
 
説教:「新しき誕生の時」  渡辺誉一牧師
 この世へと与えられたキリストという神の光は、ローソクの様に自らを燃やし、自らを捧げて私達を照らされる光だ。その光は、私達の現実を飲み込む恐ろしい闇をも光に変えて下さる。そして神の光は、すでに私達一人一人に届けられている。私達も人生に立ち起こる様々な苦しみを越えて、長引くコロナ禍の中にあっても、人に光を届ける人生へと新しく生まれ変わりたいものである。
 

讃美歌: 264番「きよしこの夜」(1と3番)
祝祷:  渡辺牧師
後奏:  奏楽者 

12月20日 (クリスマス礼拝)
説教  「暗闇に輝く光」
渡辺誉一牧師


聖書:

その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。

前奏:   奏楽者
招詞:   ヨハネによる福音書3章 16
讃詠:   83−1 
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   イザヤ書 11章1〜5節( P.1078
新約聖書:   ヨハネによる福音書1章1〜 13節( P.163

祈祷:   渡辺牧師
今朝、私たちは神の独り子・イエス・キリストの降誕に感謝いたします。暗闇の様な世界へ、すべての人を照らすためにイエスはこの地上に降りられました。この一年は新型コロナ・ウィルスの世界的なパンデミックによって大勢の貴い命が奪われ、なお病床で苦しむ多くの方々、過酷な医療現場で命に仕えている大勢の方々がおられます。主よ、どうかそれぞれの所に共にいて下さり、希望と力と慰め、いやしを届けて下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   262(1と3番)

説教:「暗闇に輝く光」  渡辺牧師
ヨハネはイエスの死後60年後の世界で、もう一度神と共にあった言・イエスの
降誕を自分たちの現実の中で深く模索している。暗闇のただ中で光り輝く神の出
来事を、ヨハネは見続けようとする。そこから微かに聞こえてくる命の響き、神の言に傾聴していった。


祈祷
讃美歌:  267(1番) 
頌栄:   261(3番) 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

12月13日 (待降節第3主日)  
説教「希望を持って、待ち続けたノア」
鬼形惠子牧師


聖書:
 
その時代の中で、ノアは神に従う無垢な人であった。ノアは神と共に歩んだ。


前奏:   奏楽者


招詞:   イザヤ書40章4〜5節  司会者


讃詠:   28  一同


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


旧約聖書:   創世記6章9〜17節(P.8)


新約聖書:   ローマの信徒への手紙8章2425節(P.285


祈祷:   鬼形 牧師
 
コロナの感染がまた広がりつつあります。不安や恐れがいつもある毎日ですが、
あなたが御子イエスキリストをこの世に遣わしてくださったほどに、私たちを
愛してくださることを覚えて、このアドベントを過ごすことができる者として
ください。今も感染に苦しむ方々、感染の不安の中にある方を癒してください。医療の現場や介護に当たられる方々の上に、老人ホームや保育園など、高齢者や小さな子供たちのために働く方々の上に、あなたの力が注がれますように。生活の基盤が、コロナによってさらに不安定になり、苦しい生活へと追い込まれて
いる方々をお支えください。日々の生活や、自分の思いに閉じこもりがちなわたしたちですが、アドベントの時、他者のために祈り、あなたが用いて下さって自分にできることをはたしていくことができるように導いてください。
 


献身の徴:   (献金)  一同


讃美歌:   242(3番) 一同


「希望を持って、待ち続けたノア」
 
ノアはいつまで続くかわからない箱船での生活の中で、希望を持って、将来が与えられることを待ち続けた。神を信じ、神が共におられることを確信していたからである。


祈祷


讃美歌:   299(1番と5番)  一同


頌栄:   24   一同


祝祷:   鬼形牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者

12月6日 (待降節第2主日)  
説教「想定外の者、今、用いられて」
大野高志牧師


聖書:
世の無に等しい者、身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。


前奏:   奏楽者


招詞:   ローマの信徒への手紙1312


讃詠:   83−1  一同


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


旧約聖書:   サムエル記上16章1〜13節(P.453


新約聖書:   コリントの信徒への手紙一1章2631節(P.300


祈祷:   大野牧師
今、主イエス・キリストの降誕を待ち望むアドベント・待降節を歩んでいます。今年は新型コロナ・ウィルスの世界的なパンデミックによって、混乱と不安の一年となりました。この状況が一日も早く終息しますように。特に困難の中にある多くの方々をお守り下さい。苦しみの中にある方々をお救い下さい。


献身の徴: (献金)  一同


讃美歌:   241(1番) 一同


説教: 「想定外の者、今、用いられて」大野牧師
 
己が権勢を誇ろうとする者は、見目の麗しさ以上のものを見抜くことができない。神は人の心を見る。今、神を礼拝せよ。神は来る。そのとき、人は己の小ささを知り、自らの心の渇きを知り、その心に向かってこそ語りかける神の選びの言葉を知る。


祈祷:   大野牧師


讃美歌:  120(1番)  一同


頌栄:   24   一同


祝祷:   大野牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者

11月29日 (降誕節第5主日)
説教  「イエスが宿る」
渡辺誉一牧師


聖書:

この名は「神は我々と共におられる」という意味である。

前奏:   奏楽者
招詞:   詩編 24篇9〜 10
讃詠:   28 
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   エレミヤ書1章4〜5節( P.1172
新約聖書:   マタイによる福音書1章 1825節( P.1)

祈祷:   渡辺牧師
主イエス・キリストの降誕を待ち望むアドベント・待降節に入りました。あなたは独り子を暗闇のような世界へとお送り下さり、希望の光を灯して下さいます。今、世界はコロナ禍という苦しみの中にあります。一日も早く終息しますように、困難の中にある多くの方々を守り支えて下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   236(1番)

説教:「イエスが宿る」  渡辺牧師
マタイの告げるクリスマスとは、ヨセフという人物が最愛の人マリアを断念し、マリアという女性がそのたった一度しかない人生を放棄したと共に、神がその独り子であるイエスを捨てたことによって起こった出来事だ。幾重もの痛みや悲しみが交差した現実の深みに、神の子イエスという救いが生来していく出来事である。


祈祷
讃美歌:  175(1番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

11月22日 (降誕前第5主日)
説教  「地を耕し、種を蒔く」
渡辺誉一牧師


聖書:

あるものは三十倍、あるものは六十倍、あるものは百倍にもなった。

前奏:   奏楽者
招詞:   イザヤ書43章1節
讃詠:   83-1  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   エレミヤ書4章1〜3節(P.1180)
新約聖書:   マルコによる福音書4章1〜9節(P.66)

祈祷:   渡辺牧師
苦しみや悲しみの中にいる方々へ慰めを祈ります。一日も早く新型コロナ・ウィルスの感染拡大が終息しますように祈ります。今この大変な状況下にあって、共に支え、励まして行けますように。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   387(2番)

説教:「地を耕し、種を蒔く」  渡辺牧師
このたとえはイエスの経験であったと推測される。語ることを聴こうとせず敵対する者、聴いては一時的に熱心な信奉者となるが、風向きが変わると冷めて離れていった者、実を結ぶかと思ったら枯れた者等々、聖書を読むとそのような人々が登場する。私たちは蒔かれた種こそがイエスと云う赦しの種であることに気づきたい。


祈祷
讃美歌:  407(1番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

11月15日 (降誕前第6主日)
説教  「信仰の復元」
渡辺誉一牧師


聖書:

わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、キリストと共に生きることにもなると信じます。

前奏:   奏楽者
招詞:   ハバクク書2章20節
讃詠:   28  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   詩編139篇7〜12節(P.979)
新約聖書:   ローマの信徒への手紙6章1〜11節(P.280)

祈祷:   渡辺牧師
一日も早く新型コロナ・ウィルスの感染拡大が終息しますように。不安や恐れを取り除いて下さい。困難の中にいる方々を支えお守り下さい。皆が支え合って歩んで行けますように、他者を受け入れる勇気と力を授けて下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   12(1番)

説教:「信仰の復元」  渡辺牧師
パウロは罪に死に、キリストに生きると繰り返している。このパウロの繰り返しのように私たちも罪に死ぬこと、つまり神の前での悔い改めを繰り返している。これは繰り返しイエスを自らにたぐりよせ、よみがえらせることかも知れない。


祈祷
讃美歌:  391(4番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

11月8日 (降誕前第7主日)
説教  「あなたの賜物」
渡辺誉一牧師


聖書:

お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ。

前奏:   奏楽者
招詞:   ローマの信徒への手紙12章1節
讃詠:   83−1  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   詩編62篇10〜13節(P.895)
新約聖書:   マタイによる福音書25章14〜30節(P.49)

祈祷:   渡辺牧師
深まりつつある秋を迎えていますが、コロナ渦という状況はなかなか終息しません。不安や困難の中にある多くの方々の上に主のお守りと導きを祈ります。分断による対立ではなく、歩み寄りと和解、そして共に生きる社会を皆が願っていくことが出来ます様に祈ります。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   2(1番)

説教:「あなたの賜物」  渡辺牧師
それぞれ神の恵みが預けられ、託されている人間が語られている。ではその神の恵みを託された人間は、その神の恵みにどう応えるかというイエスの問いかけである。ここには神からプレゼントされたかけがいのない賜物が私達一人一人には秘められていることが語れている。


祈祷
讃美歌:  515(1番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

11月1日 (聖徒の日・永眠者記念礼拝)
説教  「生き給うキリスト」
渡辺誉一牧師


聖書:

一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ
一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。

前奏:   奏楽者
招詞:   エフェソの信徒への手紙5章14節
讃詠:   28  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   詩編90篇3〜12節(P.929)
新約聖書:   コリントの信徒への手紙一12章12〜26節(P.316)

祈祷:   渡辺牧師
今日は愛するご家族を天へとお送りした方々と共に、永眠者記念の礼拝を守っています。今なお、痛みや悲しみの中にある方々の上に天来の慰めとおいやしがありますように。与えられた貴い命を思い、共に励まし合って、地上での歩みを成していくことが出来ます様に導いて下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   575(3番)

説教:「生き給うキリスト」  渡辺牧師
年代を超えて、性別を超えて、状況を超えて、お互いの違いを尊び合い、そして信頼し合いたい。教会の頭であるイエス・キリストによって一人一人が結び合わされるとき、人の思いを越えた神の出来事が起こっていく。


祈祷

永眠者記念式  記念者芳名朗読
        追悼祈祷

讃美歌:  385(3番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

10月25日 (降誕前第9主日)
説教  「後味を生きる」
渡辺誉一牧師


聖書:

わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。

前奏:   奏楽者
招詞:   詩編46篇10節
讃詠:   83−1  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   イザヤ書26章12〜13節(P.1099)
新約聖書:   ヨハネによる福音書14章25〜31節(P.197)

祈祷:   渡辺牧師
コロナ禍が一日も早く終息しますように。不安や悩みの中にある方々をお支え下さい。痛みや悲しみの中にある方々の上に慰めといやしがありますように。この時、励まし合い、支え合って歩むことが出来ますように。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   208(1番)

説教:「後味を生きる」  渡辺牧師
礼拝を通して私達は新しい一週間へと遣わされていく。日常を歩むことは、神の出来事の後味を生きることだ。頭では理解していても現実の生活の中では応答できないこともある。私達の立ちすくむ信仰をイエスの教えと行為を思い起こすことへと導いて下さると云う。


祈祷
讃美歌:  483(1番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

10月18日 (聖霊降臨節第21主日)
説教  「たった二枚の中に」
渡辺誉一牧師


聖書:

この人は、乏しい中から自分の持っている物をすべて、生活費を全部入れたからである。

前奏:   奏楽者
招詞:   詩編 29篇2節
讃詠:   28  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   詩編 139篇1〜6節( P.979
新約聖書:   マルコによる福音書 123844節( P.88

祈祷:   渡辺牧師
主よ、平和な世の中が訪れますように、そして皆が安心して生活していけますように。特に困難や悲しみの中にある人々の上に、天来のお支えと慰めがありますように。コロナ禍が一日も早く終息しますように。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   355(1番)

説教:「たった二枚の中に」  渡辺牧師
女性は、貧しさの中で生きていくに必要な全てを捧げ尽くしてしまう。全てを捧げてしまうこと、それに伴うこれからの生活の不安や苦しみ、明日を、これからを生きるための保証を手放すという痛みを神に託している。


祈祷
讃美歌:  512(1番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

10月11日 (聖霊降臨節第20主日)
説教  「命を輝かす」
渡辺誉一牧師


聖書:

わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。

前奏:   奏楽者
招詞:   詩編 100篇1〜2節
讃詠:   83−1  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   エレミヤ書 101920節( P.1196
新約聖書:   マルコによる福音書8章 3138節( P.77

祈祷:   渡辺牧師
コロナ禍が一日も早く終息し、皆が安心して生活できる日が来ますように。不安や心配事を抱える方々の上に、あなたの平安と希望が届けられますように。共に助け合い、励まし合って歩むことが出来る勇気と力をお与え下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   505(1番)

説教:「命を輝かす」  渡辺牧師
ここでは「命」が問題になっている。この箇所はこれまで「命には救うべき命と捨てるべき命があって、肉体的な命は捨てて魂の命を勝ち取るべきだ」等と解釈されてきた。命や自分を分けて考えるのは正しいことなのか。むしろ神からいただいたかけがえのない命をこそイエスは問題にされている。


祈祷
讃美歌:  513(1番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

10月4日 (聖霊降臨節第19主日)
説教  「遠く離れていても」
渡辺誉一牧師


聖書:

ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。

前奏:   奏楽者
招詞:   コリントの信徒へ手紙二5章17節
讃詠:   28  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   エズラ記9章6〜9節(P.735)
新約聖書:   ルカによる福音書18章9〜14節(P.144)

祈祷:   渡辺牧師
新型コロナ・ウィルスが終息しますように。感染した方々や家族を亡くされた方々の上に天来の癒しと慰めがありますように。先が見えず不安の中にある多くの方々に希望と歩む力を与えて下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   81(3番)

説教:「遠く離れていても」  渡辺牧師
神の前での自己認識の違いがある。傲慢な祈りとおののき悔いる祈りの姿である。ここには同じ共同体の中で互いの距離があることがたとえられている。そんなバラバラな人間の背後から祈って下さる主イエスを憶えたい。イエスの祈りにこそ応えていきたい。


祈祷
讃美歌:  444(3番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者 

9月27日 (聖霊降臨節第18主日)
説教  「悔い改めか赦しか」
渡辺誉一牧師


聖書:

わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。

前奏:   奏楽者
招詞:   ヨシュア記1章5節
讃詠:   83−1  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   エレミヤ書 17章9〜 12節( P.1209
新約聖書:   ヨハネによる福音書8章1〜 11節( P.180

祈祷:   渡辺牧師
困難な中におられる方々をお救い下さい。皆が互いに支え合い、助け合って歩んで行くことが出来ますように。一日も早くコロナ禍が終息しますように。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   433(1〜2番)

説教:「悔い改めか赦しか」  渡辺牧師
「姦通の女」の物語は二世紀の終わりごろに成立した「ヘブライ人による福音書」にある。この福音書の記事を元にヨハネ福音書に収められた。ローマ帝国による迫害が去り、棄教した人々が教会へ戻る際に「悔い改め」が必要となった時代的な背景がある。


祈祷
讃美歌:  441(1番のみ)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者

9月20日 (聖霊降臨節第17主日)
説教  「愛は対象を持つ」
渡辺誉一牧師


聖書:

神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。

前奏:   奏楽者
招詞:   ヨエル書3章1節
讃詠:   28  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   詩編104篇31〜33節(P.942)
新約聖書:   ヨハネの手紙一 4章1〜12節(P.445)

祈祷:   渡辺牧師
今、コロナ禍での不安な歩みを支えて下さい。一日も早く終息しますように。困難な中におられる方々をお救い下さい。大変な方々を憶えて、私たちに出来ることをお示し下さい。人と距離を置くことは、痛みや苦しみに気づきにくくなります。どうか、互いに憶えあって支え合うことが出来ますように、私たちを強めて下さい。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   413(5番のみ)

説教:「愛は対象を持つ」  渡辺牧師

ヨハネの手紙一は神の真実さを「愛すること」として捉えている。人を愛することへの感心や情熱が薄らいでいく状況、歪んだ状況が当時の社会や教会の大きな課題であったことが分かる。


祈祷
讃美歌:  487(2、3番)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者

9月13日 (聖霊降臨節第16主日)
説教  「共に負う業」
渡辺誉一牧師


聖書:

彼らは民の重荷をあなたと共に負うことができるようになり、あなたひとりで負うことはなくなる。

前奏:   奏楽者
招詞:   詩編96篇1〜2節
讃詠:   83-1  
主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)
旧約聖書:   民数記11章10〜17節(P.231)
新約聖書:   マタイによる福音書11章28~30節(P.21)

祈祷:   渡辺牧師
今は皆が、不安と恐れを抱いています。新型コロナ・ウィルスによって愛する家族を失った多くの方々や仕事を失った多くの方々を思います。新自由主義によってグローバリゼーションの波は勝ち組負け組と単純に私たちの生活を切り裂き、経済格差が顕著になっています。今回のコロナ禍はそのことも露呈させました。皆で励まし合い、支え合って歩んで行くことが出来ますようにお力をお与え下さい。苦しんでいる方や悲しんでいる方を守り、支えて下さいますように。

献身の徴:   (献金)  
讃美歌:   155(4番のみ)

説教:「共に負う業」  渡辺牧師

「どこを見回してもマナばかり」ということは、「どこを見回しても神の恵み」ばかりということだ。一時的に人間の腹を満たし、その欲望に満足するものばかりを願い、命を豊かにするマナという神の恵みに背を向けるそんな姿がある。しかし神はそんな民と共にある。


祈祷
讃美歌:   463(3番のみ)  
頌栄:   24 
祝祷:   渡辺牧師
報告:   司会者
後奏:   奏楽者

9月6日 (聖霊降臨節第15主日)  
説教「体験と経験」
渡辺誉一牧師


聖書:
 
あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。


前奏:   奏楽者


招詞:   ローマの信徒への手紙5章5節


讃詠:   28  


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


旧約聖書:   詩編27篇4節(P.857)


新約聖書:   ルカによる福音書10章38~42節(P.127)


祈祷:   渡辺牧師
 
主なる御神。今この困難な時にこそ、あなたの出来事が現されることを信じることが出来ますように。皆で励まし合い、支え合って歩んで行くことが出来ますようにお力をお与え下さい。苦しんでいる方や悲しんでいる方を守り、支えて下さいますように。


献身の徴:   (献金)  


讃美歌:   151(1番のみ)


「体験と経験」 
静かに神の前に立つことを忘れると、不協和音が響きだす。他者への裁きや神からの背離を招くことに終始する。けれども不協和音を神と己、自分と他者の現実として聴く時、それは神の呼びかけへと変えられていく。


祈祷


讃美歌:   403(1番のみ)  


頌栄:   24 


祝祷:   渡辺牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者
 

8月30日 (聖霊降臨節第14主日)  
説教「考え直して」
渡辺誉一牧師


聖書:
 
祝福はたった一つしかないのですか。わたしも、このわたしも祝福してください。


前奏:   奏楽者


招詞:   ガラテヤの信徒への手紙3章28節


讃詠:   83-1  


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


旧約聖書:   創世記27章30〜38節(P.43)


新約聖書:   マタイによる福音書6章14~18節(P.9)


祈祷:   渡辺牧師
 
私たちの世界が分裂ではなく和解と共生の世界となりますように。差別や抑圧がなくなり、手を取り合って歩んでいけますように。コロナ禍が一日も早く終息しますように。


献身の徴:   (献金)  


讃美歌:   437(1番のみ)


「考え直して」
 
創世記の編集はバビロン捕囚の時代であった。イスラエルは内部分裂と外圧によって滅んだ。きっと捕囚の身である自分達の歩みを省み、未来に更なる苦しみと辛さが限りなくあることに嘆き悲しんだのだろう。しかしその只中にこそ、神は垂直に近づき、導かれるという希望を垣間見たのだろう。


祈祷


讃美歌:   499(1番のみ)  


頌栄:   24 


祝祷:   渡辺牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者

8月23日 (平和聖日・聖霊降臨節第13主日)  
説教「互いのために祈りなさい」
鬼形惠子牧師


聖書:
 
主にいやしていただくために、罪を告白し合い、互いのために祈りなさい。


前奏:   奏楽者


招詞:   ローマの信徒への手紙12章1節  司会者


讃詠:   28  一同


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


旧約聖書:   詩編1篇1〜3節 (P.835)


新約聖書:   ヤコブの手紙5章13~18節 (P.426)


祈祷:   鬼形 牧師
 
愛する天の神さま私たちに、祈ること、互いに祈りなさいと教えてくださったことを感謝いたします。主イエスも、いつも神に祈り、私たちに祈る姿勢を示してくださいました。コロナ感染の閉塞した状況の中、人を疑ったり、非難する気持ちがおこりそうになる時、どうぞ人を信頼し、寛容であること、互いに支え合って生活できるように私たちを導いてください。この祈りを主イエスキリストのみ名によって御前におささげいたします。アーメン


献身の徴:   (献金)  一同


讃美歌:   204(3番のみ) 一同


「互いのために祈りなさい」
 
私たちは祈ることで主イエスに繋がり、主イエスによって人と繋がることができます。時には自分だけの思いから手を放し、神に心を向け、他者のために祈ること、互いに祈りあうことを忘れずに過ごしましょう。


祈祷


讃美歌:   497(1番のみ)  一同


頌栄:   24   一同


祝祷:   鬼形牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者

8月16日 (聖霊降臨節第12主日)  
信徒証詞


聖書:
一人一人に霊の働きが現れるのは全体の益となるためです。 


前奏:   奏楽者


招詞:   ヨハネによる福音書4章23節  司会者


讃詠:   83−1  一同


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


新約聖書:   コリントの信徒への手紙一12章4~7節(P.315)


祈祷:   渡辺 牧師

主なる御神様 平和を憶える8月を迎えています。
世界や社会がお互いを理解し合い、争うことなく
共に生きる世界が訪れますように。
コロナ禍が一日も早く終息しますように。苦しんでいる
方々や痛みの中にある方々をお守り下さい。
世界中が不安の中に置かれています。どうか希望の光を
見出し、励まし合って歩んで行くことができますように。
アーメン


献身の徴:   (献金)  一同


讃美歌:   208(1番のみ) 一同


信徒証詞    

本日は信徒の方々の証を聴く日である。聖書は賜物、務め、働きがいろいろあると語っている。与えるのは同じ神である。今日は自分自身が神に、主に導かれ赦し生かされている幸いに思いを馳せたい。自分に与えられた賜物は何か、そして夫々が主の務め、働きを成して行きたい。


祈祷


讃美歌:   564(1番のみ)  一同


頌栄:   24   一同


祝祷:   渡辺牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者

8月9日 (聖霊降臨節第11主日)  
説教「悲しみを纏って」
大野高志牧師


聖書:
 
わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。  


前奏:   奏楽者


招詞:   イザヤ書43章1節  司会者


讃詠:   28  一同


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


旧約聖書:   創世記4章1~5節(P.5)


新約聖書:   マタイによる福音書25章31~46節(P.50)


祈祷:   大野牧師


献身の徴:   (献金)  一同


讃美歌:   202(1番のみ) 一同


説教: 「悲しみを纏って」 大野牧師
 
眼前の人の飢えや寒さに敏感な人。それは、自らの身に刻まれた弱さと悲しみを大切にしてきた人。弱さと悲しみを身に纏い、他者に愛を着せてきた人。そこでは人の思いを遙かに超えて、神の恵みが分かち合われる。


祈祷


讃美歌:   424(4番のみ)  一同


頌栄:   24   一同


祝祷:   大野牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者

8月2日 (平和聖日・聖霊降臨節第10主日)  
説教「限りなき恵みの中を」
渡辺誉一牧師


聖書:
 
何よりもまず、心を込めて愛し合いなさい。愛は多くの罪を覆うからです。


前奏:   奏楽者


招詞:   詩編46篇10節  司会者


讃詠:   83-1  一同


主の祈り:  (讃美歌93-5 A参照 p148)


旧約聖書:   箴言10章11~12節(P.1003)


新約聖書:   ペトロの手紙一4章7~11節(P.433)


祈祷:   渡辺牧師
 
「主なる御神様 今日は平和聖日です。この世界や社会から争いや憎しみがなくなり、互いに手を取り合って歩んで行けることが出来ますように。コロナ禍が一日も早く終息しますように。コロナと戦っている医療従事者や感染者の方々が、守られますように。被災されている方々の上に、天来の慰めとお支えをお祈りいたします。アーメン


献身の徴:   (献金)  一同


讃美歌:   222(5番のみ) 一同


メッセージ
 
閉鎖的危機的状況下では、いつも霊性の強調や熱狂的な終末待望が繰り返される。俗を排除し聖なるものを押しつけようとする。イエスは世の中の苦味を引き受け、悲哀の人となられた。私たちも「よく祈る」中でイエスに従い、平和を求めたい。


祈祷


讃美歌:   499(1~3番)  一同


頌栄:   24   一同


祝祷:   渡辺牧師


報告:   司会者


後奏:   奏楽者

7月26日 (聖霊降臨節第9主日)  
説教「生かされている恵み」
渡辺誉一牧師


説教の要言

ピラトの殺害と事故によって命を落とした人たちは、人々の他者を断罪する心によって死んでもなお切り倒されようとしている。そんな人々に向かってイエスは 「このままにして下さい」と間に立って訴えている。私たちは間に立ち給うイエスによって生かされている。

掲示の言葉

人の痛みや辛さを
 己の事として受ける時
互いに切り拓く
 道が与えられる

聖書:

御主人様、今年もこのままにしておいてください。 木の周りを掘って、肥やしをやってみます。

旧約聖書:

詩編 85 9 14

新約聖書:

ルカによる福音書 13 19

7月19日 (聖霊降臨節第8主日)  
説教「人間の手中ではなく」
渡辺誉一牧師


説教の要言

おびただしい群衆が集まっていたので「足を踏み合」っていたと私たちはこの箇所を読む。ところが原文には「足」という言葉はない。聖書は足を踏み合うではなく、人々が互いに相手の存在を踏み合っていると表現しているのだろう。ここには人間の姿が露呈されている。

掲示の言葉

悪しき思惑が
 渦巻く世ではなく
思いやりが
 満ちた世でありたい

聖書:

恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。

旧約聖書:

イザヤ書 51 12 16

新約聖書:

ルカによる福音書 12 17

7月12日 (聖霊降臨節第7主日)  
説教「真ん中に立て」
渡辺誉一牧師


説教の要言

安息日に癒しの業が行われた。ということは癒したイエスも癒された人物も罰せられるということだ。計算づくであればイエスには従わなかっただろう。それでも彼は手を伸ばした。覚悟を決めて神の招きに応えている。

掲示の言葉

人との出会いに
 躊躇せず
勇気をもって
 踏み出したい

聖書:

イエスは手の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われた。

旧約聖書:

詩編479

新約聖書:

マルコによる福音書316

7月5日 (聖霊降臨節第6主日)   
説教「人生の深みへ」
渡辺誉一牧師


説教の要言

この聖書箇所は不思議な出来事が中心テーマではない。人間が破れや弱さを兼ね持つからこそ私たちを招かれるイエスの招きがテーマである。弱さを知る者こそが人の弱さを感受することが出来ることをイエスは教えている。

掲示の言葉

自分の弱さを
 知る者は
他者の弱さを
 感受できる

聖書:

沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。

旧約聖書:

エレミヤ書 16 16 20

新約聖書:

ルカによる福音書51 11

6月28日 (聖霊降臨節第5主日)  
説教「神は備え給う」
渡辺誉一牧師


説教の要言

アブラハムにイサクが与えられる背景とその後の出来事に注目すると、様々な人間関係のいさかいが原因であることに気づかされる。愛憎そのもの、人間の最も醜い部分が見え隠れしている。イサクを捧げるということは、幸せに伴う憎しみや罪なる姿をも神に委ね放つということだ。

掲示の言葉

人の歩みには
 得る時と
何かを放つ時
 捨てる時がある

聖書:

あなたは、自分の独り子である息子すら、 わたしにささげることを惜しまなかった。

旧約聖書:

創世記 22 1 19

新約聖書:

ヨハネによる福音書3 16 21

6月21日 (聖霊降臨節第4主日)   
説教「心を寄せて 」
渡辺誉一牧師


説教の要言

食事係の7人が、不思議な御業を行えるようになっている。彼らは7人は貧しい者、身よりのない者に仕えることを通して、人々の心に触れた。食事係を通して共に苦しみの時を過ごしたに違いない。そこにこそ神は心を寄せられている。

掲示の言葉

苦しみや悲しみに
 心を寄せていくと
共に生きたいという
 道が与えられる

聖書:

兄弟たち、あなたがたの中から霊と知恵に満ちた評判の良い人を七人選びなさい。

旧約聖書:

申命記 34 9 12

新約聖書:

使徒言行録617

6月14日 (聖霊降臨節第3主日)   
説教「どんな時でも 」
渡辺誉一牧師


説教の要言

パウロがコリント教会へと送った手紙の最後の言葉は、 祈りである。パウロはコリント教会へと何度も訪問し たことが、この手紙では繰り返し強調されている。そ してパウロは離れていてもコリントの人々を覚えて 日々祈っていることが分かる。

掲示の言葉

一つ一つの祈りが
 束ねられるとき
困難の中でさえ
 希望が与えられていく

聖書:

平和を保ちなさい。そうすれば、 愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。

旧約聖書:

詩編5 12 13

新約聖書:

コリントの信徒への手紙Ⅱ 13 11 23

6月7日 (三位一体主日・聖霊降臨節第2主日 )  
説教「その時を知る 」
渡辺誉一牧師


説教の要言

若き預言者エレミヤが活躍した時代は戦乱の時代である。エレミヤが危機を告げると人々は「エルサレム神殿があるから大丈夫」と熱狂的な信仰に陥っていた。エレミヤは神から託された預言を語れば語るほど、時流に沿わない変わり者として排除された。

掲示の言葉

危機を察知する
 流されない感覚と
平和を願っていく
 厚い心を求めたい

聖書:

空を飛ぶこうのとりもその季節を知っている。 山鳩もつばめも鶴も、渡るときを守る。

旧約聖書:

エレミヤ書84 13

新約聖書:

ローマの信徒への手紙1 18 23
 

主の御名を心より讃美いたします。
新型コロナ・ウィルスの感染拡大による影響で礼拝を中断しておりましたが、6月7日(日)より礼拝を再開することとしました。

 
鎌倉恩寵教会 役員会一同
牧師 渡辺誉一
 
 

4月5日(受難節第6主日・棕梠の主日)  
説教「弱さを受容する姿へ」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

苦しみの時を過ごしたイエスは三度目に弟子達のところへと戻って来た時、変貌している。弟子達に告げたのは「目を覚ましていなさい」ではなく「もうこれでいい。時が来た。立て、行こう」であった。イエスが神に委ねきることで、再生する姿が描かれている。

掲示の言葉

祈りは己の願いや
 欲の為のものではなく
祈りは現状を受容し
 立ち上がる力である

聖書:

あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。 もうこれでいい。時が来た。

旧約聖書:

イザヤ書 53 15

新約聖書:

マルコによる福音書 14 32 42

3月29日(受難節第5主日)  
説教「赦しを憶えて」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

サムソンの祈りは、今一度だけ復讐をさせてくれとの怒りの爆発であった。「私の命はペリシテ人と共に滅びればよい」という滅びを願う祈りであった。全く対照的な祈りが、あの十字架上のイエスの祈りである。滅びでなく赦しの祈りをこそ捧げていきたい。

掲示の言葉

人生の最後が
 虚無ではなく
 赦しを感受した
 希望であるように

聖書:

ペリシテ人に対してわたしの二つ目の復讐を一気にさせてください。

旧約聖書:

士師記 16 23 31

新約聖書:

ルカによる福音書 23 32 38

3月22日(受難節第4主日)  
説教「ゲッセマネの祈り」 
鬼形惠子牧師


説教の要言

十字架の死を前に迷い、苦しむイエス・キリストは、最後まで人として私たちと共に歩んで下さったのである。

掲示の言葉

私たちの心の
 コンパスは信仰です
神の言葉に導かれて
 歩む者でありたい

聖書:

彼らに言われた。「わたしは死ぬばかりに悲しい。 ここを離れず、目を覚ましていなさい。」

旧約聖書:

詩編 32 8 11

新約聖書:

マルコによる福音書 14 32 42

3月15日(受難節第3主日)  
説教「その弱さによって 」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

イエスが語られた「友のために自分の命を捨てる」という一句の「捨てる」という言葉は、他の聖書箇所で 「置く」「立てる」と訳されている。「捨てる、捨てられるもの」が「置く、置かれ、立つ、立てられ」ていくという十字架の逆説が表現されている。

掲示の言葉

強い者だけが
 生き残るのではなく
弱さを認め合う時
 互いに生かされていく

聖書:

友のために自分の命を捨てること、 これ以上に大きな愛はない。

旧約聖書:

詩編 86 11 13

新約聖書:

ヨハネによる福音書 15 11 17

3月8日(受難節第2主日)  
説教「従う道の平安」 
大野高志牧師


説教の要言

孤独を抱えて生きる人。別れを悼んで生きる人。その 一人ひとりに神は寄り添い声をかける。「わたしに従いなさい。その悲しみを独り占めせず、隣り人の痛みに同道せよ」と。

掲示の言葉

せせら嗤いし対岸を
 身に迫り来ば罵るは
同じ命を分つべく
 生かさるる恵み毀つ罪

聖書:

イエスはその人に、「鋤きに手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。

旧約聖書:

列王記上 17 17 24

新約聖書:

ルカによる福音書9 57 62

3月1日(受難節第1主日)  
説教「我等命への旅人」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

「イエスは息子をその母親にお返しになった」。私たちもイエスによって、いずれの日にか天の国で、愛する者を抱きしめることが出来るという約束への招きが語られている。「憐れむ」イエスは深い悲哀という感性を突き抜けて、ご自身の十字架の死を暗示させ、死を滅ぼしていく。

掲示の言葉

人との出会いは
 命との出会いである
人生は人と呼応する
 命の旅路である

聖書:

すると、死人は起き上がってものを言い始めた。イエスは息子をその母親にお返しになった。

旧約聖書:

列王記上 17 17 24

新約聖書:

ルカによる福音書7 11 17

2月23日(降誕節第9主日)  
説教「聖書を生きる」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

弟子達は少年が持っていたパン5つと魚二匹では「何の役にも立たない」と訴える。挙げ句の果てには少年を引き合いに出して「役立たない」とまで批判をする。数や量にとらわれる弟子達を、あざ笑うかのような奇跡をイエスは起こし、「パン屑」までもが大切にされる。

掲示の言葉

数量化や数値化に
 人は惑わされる
心は数値で測れず
 命は計れないほど重い

聖書:

イエスは弟子たちに、「少しも無駄にならないように残ったパンの屑を集めなさい」と言われた。

旧約聖書:

詩編 145 10 16

新約聖書:

ヨハネによる福音書61 15

2月16日(降誕節第8主日)  
説教「仕え出す者へ」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

マルコ福音書はユダヤ戦争直後にユダヤ・パレスチナの地で成立したと云う。戦争は憎しみ、怒り、痛みと深い悲しみをもたらす。聖書は憎悪や悲惨さを悪霊と表現する。イエスに癒やされたペトロの義母は悪霊にイエスを知っていたことを思い出させたという。

掲示の言葉

人は誰でも
 優しい心がある
仕え続ける姿は
 それを思い出させる

聖書:

人々は、病人や悪霊に取りつかれた者を皆、 イエスのもとに連れてきた。

旧約聖書:

イザヤ書 58 10 12

新約聖書:

マルコによる福音書1 29 34

2月9日(降誕節第7主日)  
説教「行ったり来たり」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

ヨハネ福音書の4章までで、なぜかイエスはあちらこちらを行ったり来たりしている。私たちも様々な心配事や不安がいつも頭の中をグルグル回っている。悩み始めれば切りがない。しかしイエスという救い主も何度も戻って、何度もやって来る。

掲示の言葉

悩みと心配事は
 堂々巡りである
救いと和らぎも
 何度もやって来る

聖書:

これは、イエスがユダヤからガリラヤに来てなされた、ニ回目のしるしである。

旧約聖書:

ダニエル書3 32 33

新約聖書:

ヨハネによる福音書4 46 54

2月2日(降誕節第6主日)  
説教「隣ることを欲して 」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

倒れかけている私を、神が背負い和らぎへと運んで下 さる。イエスが担がれた十字架は、この私の重荷であり、 なぜ私だけがと苦しむ自分を主が背負って行って下さ ることに気づきたい。そして主は私たちに隣ることを 欲しておられる。

掲示の言葉

己の状況と人の状況
 互いに交わらない
境界を突破するは
 隣ることを欲する心

聖書:

そこで、イエスは言われた。 「行って、あなたも同じようにしなさい。」

旧約聖書:

申命記649

新約聖書:

ルカによる福音書 10 25 37

1月26日(降誕節第5主日)  
説教「二人称のまなざし 」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

立ち去った人は憐れみをもって見つめられたイエスを思い起こすことだろう。慈しみの眼差しをもって見つめる主は、私たちが互いに向かい合うことを望んでおられる。向かい合う主の眼差しに生きる時、私たちはこの物語の続きを生きるのではないだろうか。

掲示の言葉

主観的な一人称の目
 客観的な三人称の目
共に交わりのない眼差しだ
 二人称の目は人と向かい合う

聖書:

その人はこの言葉に気を落とし、 悲しみながら立ち去った。

旧約聖書:

申命記5 16 22

新約聖書:

マルコによる福音書 10 17 22

1月19日(降誕節第4主日)  
説教「孤独と苦しみを分かつ 」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

聖書の言葉「フォース」は「光」と訳されるが、「太陽光、輝き、霊的な光、命を与えるもの、暗黒の中で人の霊を照らすもの、神や救い主を指すもの」と多義にわたって使われる。孤独と苦しみの闇に閉ざされた人間を照らす光がイエスであるとヨハネは宣言する。

掲示の言葉

世の雑音響く中
 神は沈黙される
しかし苦悩の闇に
 光を照らされる

聖書:

わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。

旧約聖書:

詩編 13 26

新約聖書:

ヨハネによる福音書8 12 20

1月12日(降誕節第3主日)  
説教「神の光は今この時に 」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

生まれつき目の見えなかった人物がシロアムの池でイエスにいやされた。そして再度、彼はイエスと出会っていく。再開した彼はイエスに向かって「主よ、見えます」ではなく「主よ、信じます」と告白した。目の前に立つイエスと共に彼は人々の間に戻っていく。

掲示の言葉

人は殺伐とした世界
 冷たい社会に生きる
しかしその只中に
 主は共にいて下さる

聖書:

彼が、「主よ信じます」と言って、ひざまずくと、 イエスは言われた。

旧約聖書:

箴言 15 28 33

新約聖書:

ヨハネによる福音書9 35 41

1月5日(降誕節第2主日)  
説教「信仰という磁針」 
渡辺誉一牧師


説教の要言

人生はしばしば旅路にたとえられる。しかし世間一般と同じように旅路といっても、神によって、イエス・キリストによって生かされているという実感を持つ信 仰者と信仰を持たない者との間には大きな相違がある。信仰者は忍耐と祈りをもって歩み続けたい。

掲示の言葉

人生は旅路に
 たとえられる
何処に向かうのか
 神の愛を磁針としたい

聖書:

あなたは生まれ故郷 父の家を離れて わたしが示す地に行きなさい。

旧約聖書:

創世記 12 19

新約聖書:

ペトロの手紙一139