火曜会

285号 火曜会 千葉洋子

285号 火曜会 千葉洋子

 冬晴れの日となった十一月十六日の火曜会は21名の方々が共に集い楽しく過ごすことができました。先ずは荒井先生の讃美歌の歴史などのお話をお聞きして数曲の讃美歌を歌った後、井村さんのご指導で昨年に引き続きクリスマスの素敵なリースを作りました。 黒一点の増井さんのお手並みも大したもので、久々に熱心に手工芸に取り組んで、それぞれに一点物の可愛いリースが出来上がりました。 その後は、お楽しみのお心のこもった昼食を共に感謝して頂きました。 日頃、聖日にはあまりお話する折もなかった方々とも楽しく接することが出来ました。主に在る交わりの楽しい一日でした。

301号 火曜会報告  阿部美子  

301号 火曜会報告  阿部美子

2013/07/02 実施 参加者18名
 小学校が国民学校となった1991(昭和16)年の12月に太平洋戦争が始まりました。この時代の子ども達は、日常生活の中で何を見、聞き、何を感じたのでしょうか。当時10歳だった原節子さんが話の口火を切り、続いて参加者全員が語りました。
 教科書は「ススメ ススメ ヘイタイサン ススメ」。英語や世界史を学ぶ機会はなかった。教育勅語や軍人勅諭が暗唱や習字の教材として日常学習に取り入れられた。大東亜共栄圏を作るために「いい戦争」をしているのだと、戦いの正当性が自然に浸透していった。高揚感があった。いり米や豆を携帯し、芋粥やすいとん・麦ごはんが日常食となった時でも、「勝っている」と信じきっていたこと。「負ける」ということばはなかった。
「勝っている」と報道されていても、空腹という体に苦痛を感じ、身近なところで年齢の高い人まで戦地に行くようになった時、「本当に勝っているのか?」と疑問を持たなかったのかと、戦後生まれ、育ちの私は思ってしまいます。話されたなかにこんな発言もありました。真空管のリサイクルをしながら「これは役立つのだろうか」。飛行機の整備で「この飛行機は飛ぶのだろうか」。地図帳を開いてみて「この大きなアメリカに勝てるのだろうか」。自分で考える教育が行われなかった時でも、日常生活のなかでこうした気づきが若い人たちにありました。この気づきは直観なのでしょうか。その気づきは大きな声で語れるのではなく、つぶやきだったでしょう。しかし70年あまりの年月がたっても、その気づきを記憶にとどめていることは、本当にそうした疑問を持ったからではないでしょうか。
 博多駅で隊列を組んで歩いていく兵士を見送り、その後ガダルカナルで戦死した兵士の、歩かない、
箱に入った髪だけの帰国を迎えたこと。耕作をしていた人が低空で機銃掃射を受けたこと。勉強してい
ない・学びたい道がかなわなかった。疎開生活などなど。
共通経験があると同時に、地域や年齢によって経験は様々で、ひとくくりにできません。話された全容を正確に伝えることはできません。体験の重みは直接聞かなければならないと痛感しました。
 荒井先生は、開会にあたって、哀歌1章1~6節を選び、自ら考えない、閉じ込められた奴隷状態からの解放は、ことばの獲得であり人間の尊厳の獲得である、と言われました。戦争が終了したと聞いて
「よかった」「寝られる」という思いは、本来の人間生活をとりもどしたことの証であり、そして日本国憲法に新鮮な喜びを感じたことにつながるのです。
戦争中、日本郵船の船長をした方が「なぜ米英と戦うのか」といったことを覚えている方がいました。このことばは船長さんが世界を知っていたからこそのことばです。当時の教育は世界に開かれず、閉じ込める教育でした。奴隷状態からの解放、真の自由の条件は「他に向かって開かれること」だと考えます。荒井先生は、預言者エレミヤの役割を、憂いと気づき、それを次世代に語り継ぐことであること、先に生まれたものは、預言者としての役割を担うものである、と話されました。
 昼食をはさんで10時30分から2時過ぎまで、長時間にわたって話し、聞いたのですが、私には、どなたの顔にも疲れが見られなかったのは、私の鈍さでしょうか。みなさんの声にも表情にも力を感じました。この大きなエネルギーを維持できた理由のひとつは、量も質も充実した昼食であり、机を飾った花々でした。みなさんよく召し上がられました。
 メニュー:型ぬきご飯 /煮物(なす・人参・ごぼう) /酢じょうゆ卵/かぼちゃソテー
/きゅうり・エノキの甘酢漬/ のしどり(えび入り)
/ アンズジャムがけのヨーグルト /クッキー 
                      報告:礼拝部 阿部美子 昼食:会員部 宇野詔子

303号 火曜会 初めての押し花アート 阿部美子

303号 火曜会 初めての押し花アート 阿部美子


 11月19日、火曜日。押し花を使った制作会をしました。材料の花や葉はワンちゃんのお散歩の途中見かけたものや春菊など台所の野菜や果物です。先生が身近な材料を、まめに押し花にしたものを提供して下さいました。紙皿の上に置かれた色とりどりの押し花の鮮やかなこと。
 葉脈だけに加工した葉の上に花びらをおいていきます。葉っぱをちぎったり、ひとつの花をバラバラにして花びらにしたり。少し置き場所を変えるだけでイメージがすっかり変わります。先生は時々少し手を出すだけ。「こうしたい」という質問には、さまざまな技を教えてくださいました。せっかくいい形にできたのに、息で飛んでしまったり、手が触れて形が崩れたり。
 慣れたところで、恩寵教会と交流のある名取教会・日本バプテスト気仙沼教会・宮古教会へ送る寄せ書き用のクリスマスカード9枚、沖縄を学ぶ会のメンバーは沖縄諸教会などへの沢山のクリスマスカード作りに入りました。
「あーしよう、こうしよう、こっちの方がいい」幼稚園のようなにぎやかさと時折おとづれる静寂のなか、次々とカードが完成していきます。工夫する楽しさ、目に映る美しさ、作る私たちに喜びを与えてくれました。根から離れ、いのちがないはずなのに、美しさの中にいのちがあります。受け取った方々に私たちの喜びが伝わっていきますように。
 昼食は宇野詔子さんメニュー。型押しライス・煮物などなど。神谷和子さんの大学いもならぬ中学いも(意味は神谷さんにどうぞ)。
 午後はカード作りの続き、新たにペンケースや携帯ブラシに押し花をデザインするなど好きなことに取り組みました。秋の一日、素敵な時間でした。
 カードの一部は、創立記念コンサート開始前に行われたクリスマスセールで販売することができました。                                      阿部美子