牧師館

160号 牧師館・会堂献金ご協力のアピール 松本繁雄

160号 牧師館・会堂献金ご協力のアピール 松本繁雄

 一九九〇年は私どもの教会の働きのうえで、色々と新たな対応に迫られる年になると存じます。その一つに牧師館を備えることがあります。また教会堂も既に建設後八年が経過しており、設備費用が今後大きく上昇することが予想されます。ご承知のように、昨今の不動産価格は異常に高騰しておりますので、牧師館の取得は容易なことではありません。そのためには、教会の建設会計の充実を図る必要があります。建設会計は主として「牧師館・会堂献金」で支えられております。本年度の牧師館・会堂献金額は4~12月の実績から推定して、残念ながら、過去の実績を大きく下回ることが予想されます。因みに過去3年のこの献金と実績、本年度の予算と実績見込みを見ますと、次のようになります。

 この際、できるだけ多くの方にこの献金の意義をご理解いただきまして、ご協力下さいますようお願いいたします。(財務担当長老 松本繁雄)

予算表がつけられています

192号 牧師館取得に関する報告

月報192号【牧師館】
牧師館取得に関する報告                 


 一九九四年九月十八日の教会総会、第3号議案で承認された「牧師館建設構想」を受けて、同十月二日の長老会で牧師館取得委員会構成メンバーが十名に増員され、教会牧師館に相応しい物件を早急に求めることになった。新メンバーは次の諸兄姉であった。石郷岡二郎、嵯峨道子、田宮繁子、原節子、松本繁雄、山本基、湯浅久子、吉田吉彦、渡辺文子、川田俊和。


 探すべき牧師館の概要は、教会から1㎞以内の場所で、土地は大凡五十坪、二階建三十五坪程度、総費用概算七千万円。又運営上の問題点として、希望的には、宗教法人としての、取得税、固定資産税の免税措置を受けられるもの。周辺の交通事情が良好で、特に中型車の出入が自由なこと。隣接家屋とあまり接近して建てられていないこと等が主な条件であった。


 日本キリスト教団総務部。県税事務所。鎌倉市役所資産税課を訪ねて、確実に宗教法人の適用を受けられる条件を勉強したところ 一言で表現すれば「実際に宗教活動をする教会又は伝道所に牧師が居住している」と言う形式を示唆された。言い変えれば、飛地で牧師館と称する牧師の住居は、宗教法人法の適用は受けにくいとのことであった。


 他方、十名の取得委メンバーは実に活潑に活動した。クリスマスと祝う頃までに、書類上で検討した物件は五百件以上になり、実地調査した物件は三十件に及んだ。


 新春を迎えた頃、各委員の努力により候補物件が絞られてきた。


 そして、一月十五日の取得委で三件の物件について、延々二時間三十分の討議の結果、全員一致で鎌倉市佐助一ノ十四ノ二四、土地五十二坪付、二階建て四十五坪の木造中古住宅、表示価格九千九百万円の物件を第一候補と決定した。


 予算超過なので、三井不動産を仲介して西武不動産との価格交渉を松本財務長老と川田が担当し、急きょ教会臨時総会を開催、本物件は教会に非常に近いこと、周囲環境、交通状況も良好なこと、建物は古いが取りあえずは補修工事をして使用し、教会の経済状態が良くなった時点で新築すれば、場所的には理想に近い牧師館になることを丁寧に説明し、資金計画についても教会債の発行を含めて可能であることを諒解ねがい、質疑応答のあと採決、全員賛成で承認された。唯この間に吉田吉彦さんが召天されたことは誠に残念であった。

川田 俊和



253号 牧師館建設委員会報告

牧師館建設委員会報告 月報253号


田中 英雄


 五月に第一回委員会が開催され、委員長 田中英雄、書記 野村利孝が互選されました。牧師館は築五十年近く経過し耐震面で問題もあり、新築が必要と考えます。とりあえず耐震検査を専門家の吉田兄に依頼しました。また会堂を美しく長持ちさせるには定期的な補修が必要です。大きな出費を伴いますので牧師館建設と平行して修繕プランを作ります。七月末までに報告を得て、設計・資金など具体的検討に入ります。皆さんにその都度ご報告、ご意見を拝聴し、素晴らしい牧師館を建設したいと考えます。

255号 教会分室改築協議報告

教会分室(牧師館)建設委員会


 二〇〇五年一〇月九日に建設に関する協議会が開催されました。現在の牧師館は一九九五年三月に中古家屋を購入しましたが、当初からいずれ立て替えることが課題とされていました。


 昨今、大きな地震が心配されていますが今回実施した検査診断の結果、耐震基準を満たしていないことが判明しました。建設委員会から新築に関する提案がなされ、討議の結果現在の恩寵教会分室は先輩諸兄姉の思いの込められた大切な伝道施設であり、この現在地に(原文のまま)早急に建て替える必要があると意見の一致を見ました。同時に現会堂についても外壁・内装ともに今の段階で補修をして耐用年数を延ばすことが同意されました。質素を旨としますが、必要資金は分室建設(移転・引越し費用など含み)三五〇〇万円、会堂補修に七〇〇万円が、利息費用など合計四四〇〇万円が見込まれます。


 二〇〇五年九月末時点で教会の手持ち資金は約一二〇〇万円ですが、このうち建設に向けることのできる資金は約八〇〇万円と予定しています。トータル三六〇〇万円の分室建設献金が必要になります。また当面の必要資金調達は教会債発行に拠ることが承認されました。
 私たちの思いが主にあって良しとされ、私たちの全ての思いが唯一つに結ばれますように。(田中英雄)

256号 牧師館 

256号 牧師館建設委員会からの報告 



 昨年12月25日締め切った教会債発行に関するアンケートの集計結果は次のようになりました。お忙しい中ご回答を頂き感謝いたします。概要を報告いたします。アンケート送付140人中、回答者数42人(回収率30%)でした。特別献金と教会債応募の集計は次の通りでした。


(※本文では表になっています)
特別献金応募
教会債3年応募
教会債5年
教会債10年
教会債応募計
664万円
1021万円
1030万円
1115万円
3166万円


一方、毎回ご報告の通り必要とする資金は教会分室(牧師館)建設費用3500万円、会堂保守費用700万円の合計4200万円を見込んでいます。必要資金(見込み)と現在の手元現金及び今回の特別献金(見込み)との関係は次の通りです。


(※本文では表になっています)
必要資金見込み(1)
現在手持ち現金(2)
特別献金(現金)(3)
(1)—(2)—(3)
4200万円
800万円
664万円
2736万円


 従って建設に要する資金のうち現金では賄えない2736万円を教会債という形で会員の皆さんからお借りすることが必要になります。今回の応募見込みからすると、回答頂いた債券応募額を持って必要とする額を満たすメドがたちました。感謝いたします。
 現在2006年8月をメドに着工、2007年2月頃竣工を予定しております。従って、教会債を皆様から振り込んで頂く時期は、工事の段取りと皆様の資金のご都合を考え合わせて、次のように3段階を予定しております。


(※本文では表になっています)
2006年7月31日
2006年11月30日
2007年2月28日
1000万円程度
1000万円程度
1000万円程度


 応募頂く具体的な時期及び金額については今後皆様のご都合をお聞きしながら決めていきます。申し上げるまでもありませんが、教会債は借金であり返済が必要となります。特別献金にご協力くださいますようにお願い申し上げます。
尚アンケートにあった自由意見を要約すると次のようになります。


 外観よりも基礎をしっかり。牧師家族のプライバシーに配慮すると同時に教会員が気楽に出入りできるような構造にして欲しい。資金集めの為の色々な企画を考えよう。分室の建設を機に現在の礼拝堂のあり方(各室の機能)を再検討できないか。分室の補強でよいのでは、等でした。


 1月15日に開催した第5回建設委員会での検討事項を報告いたします。


ア)
会員のご理解を得るのに十分な時間を取りたいこと、またこの間に、教団への手続きを済ませて2006年8月をメドに建設着工する。
イ)
吉田委員を中心にプランを複数作成して(2月頃までに)会員の皆さんに示し、ご意見を頂きながら、その結果を集約した上でマスタープランを決定する。
ウ)
会員の活動がしやすく且つ牧師家族のプライバシーが守られる構造としたい、費用も勘案するが、ハウスメーカー物件に限ることなく自由設計・建設発注も視野の中に入れて検討する。


以上教会債アンケート結果の報告を中心にご報告いたしました。


会計長老 田中英雄

257号 牧師館と宣教

牧師館と宣教 月報257号
 牧師 荒井 仁


 牧師館建設に向けて教会員の方々が祈りと賜物を献げ準備を進めています。そこで牧師館の持つ役割や意味について、ご紹介したいと思います。


 第一番目に挙げられるのは「牧師家族の住居」であるということです。だからこそ「牧師館」と呼ばれます。この伝統は初代教会の頃からあったことが使徒言行録二十八章の記述から分かります。三十節で「パウロは、自費で借りた家に丸二年住んで、訪問する者はだれかれと無く歓迎し」と書かれています。もしかするとこれが最初の牧師館かもしれません。パウロの場合は独身だったようですから、それほど大きな家ではなかったと思います。


 第二に教会の近くに建てられているのは、遠方から通う場合と違って、教会が建てられている地域との交わりを大切にして、教会の宣教の業を担うことへの期待が込められています。
マタイによる福音書十章には弟子たちが宣教に派遣される物語が記されています。遣わされる地で宣教に当たって、ふさわしい人の下に留まり、生活の援助を受けながら主の恵みを伝えました。一つの地域に福音を広める際、その地の空気、その地の食べ物、地域の人々との関わりの中で主のみ業に携わります。牧師館の存在が地域と教会を結びつけます。現在、私有の児童書を広間に置いて小さな文庫を開いています。鎌倉児童ホームの子どもたちがここを訪れ、また鎌倉静養館の読み聞かせのボランティア活動のためにも用いられています。地域に開かれた教会を目指す姿勢は牧師館でも生かされたいものです。


 第三には教会の交わりや集いで、現会堂建物では集会の場所がない時、牧師館の広間などを使うという、教会の分室的役割もあります。どこの教会でも十分に集会室があるとは限りません。小さな教会では牧師館の台所などが教会学校の分級の部屋として使われる場合もあります。


 第四番目には、牧師の牧会活動の拠点の一つとしての役割があります。教会員の方が相談したい時に、教会では色々な人が出入りするので人目を避けたい、或いは電話の内容を知られたくないので牧師館に電話をしたい、このようなケースに対応する場所でもあります。


 第五番目は、地域の諸教会の交わりの場としての役割です。地域の牧師が親睦を深める、或いは学びの時を持つような集いに、牧師館が使われます。この延長線上にあることですが、私が鎌倉恩寵教会に招かれてから、毎年、一、二回は海外の教会の訪問者の交わりと宿泊のためにも使わせていただきました。今の牧師館は畳の広間があるので「日本的だ」と大変喜ばれました。世界の教会との結びつきのためにも一役買っています。


 牧師館を建てるのは、これらの役割からもお分かりと思いますが、地域に仕え、諸教会との交わりを深め、主のみ業を推進するためです。教会の会堂と同じように、イエスの宣教に参与する目的を持って建てる時、建物が祝福され、地域と世界の喜びに貢献できます。牧師館建設は企業が社員の住宅を建てるのと全く異なります。福利厚生の一つとして建設されるのではありません。主なる神様の宣教に用立てるという明確な目的があります。牧師館建設に向けられる祈りと献げ物は、すでに教会外からも寄せられています。地域に、日本に、そして世界に主の恵みをもたらす器を建てて、神様の栄光を表したいものです。


「主が家を建てられるのでなければ建てる者の勤労はむなしい」詩篇一二七篇一節

265号 牧師館の竣工を感謝して

【牧師館】                        月報265号

牧師館の竣工を感謝して 野村利孝 二〇〇〇年来、懸案であった牧師館の竣工式が六月二十四日にもたれた。

 二〇〇六年四月改めて「建設実行委員会」が発足し、最初に荒井牧師の「牧師館建設の意義」が示された。これを基に教会全体が熱い信仰と祈りをもって委員会を支えて下さったのである。

 建設にあたっての第一は建設資金ご協力要請である。結果は、特別献金、教会債共に当初予算をはるかに上回り、皆喜びと感謝で一杯であった。

 次に業者の選出については先ず、教会内からの推薦と公募により業者を七社に絞り、ヒアリングを行った。いずれも熱心で、膨大な資料に建物の外観イメージをカラーで示してくるほどであった。再三のヒアリングの末、私たちの教会の希望と信仰とをもっとも理解してくれる一社に絞った。結果として、この業者が誠意を持って工事を完成してくれたことに満足している。

 プランを何度も練りなおしたり、複雑多岐にわたる書類を作成し幾度も、県庁、教区事務所、市役所、法務局に足を運んだり、また銀行関係、備品の調達等、委員の奉仕は言うまでもないが、会員の皆様のアドバイス、励ましお言葉、礼拝や様々な集まりでのお祈りに支えられてきたことを思う。

 この建設の時が良き信仰の証であったこと、また改めて恩寵教会が神様によってより良いそなえがなされていることに深く感謝いたします。